「僕は毎試合9本のブロックショットを狙うよ」
近年のNBAではビッグマンも3ポイントシュートを求められ、時にはセンターを置かずにスモールラインナップを起用するなど、ビッグマンの役割は以前とは全く異なるものとなっている。それでも、インサイドで身体を張り、リムプロテクターとして活躍するトラディショナルなタイプのセンターももちろんいる。
その一人がレイカーズのドワイト・ハワードだ。ハワードはゴール下を主戦場とし、アウトサイドからシュートを打つことはほとんどない。だが、新シーズンのハワードは3ポイントシュートの試投数が増えるかもしれない。
ハワードは自身のインスタグラムライブで、レブロン・ジェームズから条件付きで3ポイントシュートを打ってもいいという許可を得たと語った。「レブロンはもし僕がブロックショットを2つ決めたら、3ポイントシュートを打ってもいいと言ったんだ。だから、僕は毎試合9本のブロックショットを狙うよ」
だが、この話にはレブロンとハワードの間に少し解釈の違いがあった。『SportsCenter』はInstagramにこのハワードの発言に関する投稿をしたが、レブロン本人がこの投稿に反応し「前半で2本決めたらね」とコメントした。
全盛期のハワードは6シーズン連続で平均2.0ブロック以上を記録していたが、2013-14シーズン以降、平均2.0ブロックを上回ったことはない。昨シーズンは0.9本で、前半に2ブロックはなかなかハードルが高いと言える。
また、ハワードはキャリア17年で88本中14本の3ポイントシュートを成功(15.9%)させている。過去16年での1シーズンの3ポイントシュート最多試投数は7本だったが、昨シーズンに在籍したセブンティシクサーズでは20本(成功5本)と急増している。これは近年のトレンドが影響していると思われるが、25%の成功率ではチームとして進んで3ポイントシュートを打たせたいとは思えないはずだ。
それでも、ハワードが3ポイントシュートを打つことをモチベーションにし、ブロックショットを量産したならば、レブロンには最高のアシストを送ってもらいたいものだ。