ヨキッチとマレーとポーターJr.、才能ある選手を抱える悩み
マイケル・ポーターJr.は2年目のシーズンで大きな飛躍を遂げた。本来のルーキーシーズンは腰のケガにより1試合も出場できず。それでも2019-20シーズン途中でデビューして結果を出すと、昨シーズンは主力に据えられて攻守にアグレッシブなプレーを貫き、平均31.3分のプレータイムを得て、19.0得点、7.3リバウンドを記録。ニコラ・ヨキッチとジャマール・マレーに続く生え抜きのスター選手になりつつあり、マレーが膝のケガで長期離脱している新シーズンも、彼への期待は大きい。
このオフはさらなる飛躍に向け、「精神衛生上良くない」というSNSを封印し、専属のトレーナーとストレングスコーチ、シェフを帯同してトレーニングに明け暮れている。ステフィン・カリーに『弟子入り』して1週間のワークアウトをともにしたそうだ。
それと同時に、このままいけば来年オフには制限付きフリーエージェントになる自身の契約について、延長する方向で代理人とナゲッツが交渉していることも明かした。
ポーターJr.は自身の代理人について「この業界で最高の人物だし、信頼している」と語る。「僕はストレスを感じていないし、急いでもいない。自分の練習に集中して、何かあったらいつでも連絡してくれ、と言ってあるだけだ」
ドラフト時点で腰の故障を抱えていた彼との契約を、ナゲッツ以外のチームは見送った。自分の可能性を信じてくれたナゲッツを離れる気は、ポーターJr.にはない。ナゲッツも、ヨキッチとマレーに続く看板選手を手放す理由はどこにもない。契約延長は間もなく合意となるだろう。
ただ、その数字は問題だ。最大で1億6800万ドル(約180億円)の契約が可能だが、ナゲッツはヨキッチとの契約延長も控えており、若き『ビッグ3』だけでサラリーキャップの大半を使うことになる。ナゲッツは勝つためなら喜んで贅沢税を支払うチームではない。アーロン・ゴードンも契約最終年を迎えており、難しい舵取りをすることになりそうだ。