フロントコートの層が厚いキャブズでプレータイムを勝ち取れるか
身長228cm、ウイングスパン250cmと規格外のサイズを誇るタッコ・フォールがキャバリアーズと1年間の無保証契約に合意したと『The Athletic』が報じた。
2019年のドラフトで指名されなかったが、フォールはサマーリーグで結果を残し、セルティックスと2ウェイ契約を結んでNBA選手となった。昨シーズンも、プレータイムを多く得られないリスクを覚悟でセルティックスと2ウェイ契約を結んだが、やはり主戦場はGリーグだった。ルーキーイヤーよりも出場機会は増えたが、勝敗が決したガベージタイムでのプレーが多く、昨シーズンはNBAで19試合に出場し、平均7.2分間のプレータイムで2.5得点、2.7リバウンド、1.1ブロックという数字を残した。
タッコは『We want Tacko!』のコールが送られるなどファンから人気の高い選手で、タッコ自身も「僕を必要としてくれていること、技術の向上を支援してくれること、そして僕を1番生かす使い方をしてくれることは分かっている」と、チームへの信頼を口にしていた。もちろん、NBAチームに帯同することはかけがえのない経験となる。それでも、特に若い選手にとってはコートでプレーすることが一番の経験であり、喜びとなる。
キャブズは3チーム間トレードでラウリ・マルカネンが加入し、ジャレット・アレンが大型の延長契約を結んだ。また、再起を期すベテランのケビン・ラブ、今年のドラフト3位で指名したエバン・モブリーが揃い、フロントコートの層は厚い。
タッコは彼らとのチーム内競争に勝ち、プレータイムをつかみ取らなければいけない。決して簡単なことではないが、タッコがローテーション入りすることができれば、タイムシェアができキャブズのチーム力も底上げされる。タッコの新たな挑戦に注目したい。