中国、オーストラリア、チャイニーズタイペイと同組の『激戦区』に
日本、フィリピン、インドネシアを開催国とする2023年のワールドカップに向けた各大陸予選の組み合わせ抽選会が8月31日に行われた。アジア予選に関しては、来夏に行われるアジアカップに出場する16チームが参加。日本、フィリピンは開催国枠で本大会への出場が決定済みで、インドネシアはアジアカップでベスト8に進出すると出場権が認められる。そうなった場合は残りのチームで5枠を争い、インドネシアが準々決勝を逃した場合には14チームで6枠を争うことになる。
1次ラウンドでは16チームが東アジアとオセアニア、そして西アジアと地域制を考慮して分かれ、以下の4つのグループとなった。
グループA:ニュージーランド、韓国、フィリピン、インド
グループB:オーストラリア、中国、日本、チャイニーズタイペイ
グループC:ヨルダン、レバノン、インドネシア、サウジアラビア
グループD:イラン、カザフスタン 、シリア、バーレーン
それぞれのグループから3チーム(グループBは日本以外の上位2チーム、グループAのフィリピンも同様)が2次ラウンドに進出。2次ラウンドのグループEはグループAとCから、グループFはグループBとDから構成される。
1次ラウンドの成績は持ち越しで、2次ラウンドでは別グループの3チームで対戦。この合計成績による上位チームが、ワールドカップへの切符をつかむ。基本的には2019年ワールドカップ予選と同じ方式だ。1次ラウンド、2次ラウンドは計6つのウインドウとなっており日程は以下の通りだ。
ウインドウ1:2021年11月22~30日
ウインドウ2:2022年2月21~3月1日
ウインドウ3:2022年6月27~7月5日
ウインドウ4:2022年8月22~30日
ウインドウ5:2022年11月7~15日
ウインドウ6:2023年2月20~28日
そして1次ラウンドの舞台、ウインドウ1から3における日本の日程もFIBAの公式サイトで紹介されている。
2021年11月25日 vs中国
2021年11月28日 vs中国
2022年2月25日 vsチャイニーズタイペイ
2022年2月28日 vsオーストラリア
2022年6月30日 vsチャイニーズタイペイ
2022年7月3日 vsオーストラリア
1次ラウンドの4グループにおいて、日本のいるグループBは最もレベルが高い激戦区だ。ただ、すでに本大会出場を決めている日本にとっては、この地区の最強チームである中国、オーストラリアと公式戦で対戦できるのは貴重な機会だ。
特に6月のアジアカップ予選で敗れている中国と、11月末のウインドウ1で連戦と、いきなりの山場を迎える。フリオ・ラマスの続投か否かヘッドコーチの去就は未定かつ、日程的に海外勢も起用できないという厳しい状況ではあるが、Bリーグ勢だけで6月の雪辱を果たせるのか。国内組の奮闘に期待したい。
また、どんな成績であれ2次ラウンド進出が決まっている日本だが、海外勢が加わったベストメンバーで1試合でも多くの実戦を重ねケミストリーを高めることは、2023年本大会で躍進を果たすための大きな鍵となる。ウインドウ3と4は、スケジュール的には海外勢の合流が可能となる。この4試合でベストメンバーを組めるのか、強化部の調整力、マネージメント力にも注目していきたい。