ラウリ・マルカネン

「昔の自分に戻り、自分のプレーを取り戻さないといけない」

8月28日に成立した3チーム間トレードにより、ラウリ・マルカネンはNBAキャリア5年目の開幕をキャバリアーズで迎えることとなった。新たな環境での再出発を希望していたマルカネンにとって、今回のトレードは渡りに船だった。トレード成立後、彼は『NBC Sports Chicago』とのインタビューで「僕にはフレッシュな気持ちで再出発する必要があった。うれしいし、これからが楽しみだ」と、今シーズンへの意気込みを語っている。

「まだ自分の限界に達していないと思っている。ここ数年は精神的にも辛かった。ただ、そのおかげで人として成長できたと思う。だから、これまでに起こったことに後悔はない。たくさん学ばせてもらったからね。それでも、昔の自分に戻り、自分のプレーを取り戻さないといけない。今回の件は、自分にとってチャンスなんだ」

昨シーズンのマルカネンは、新型コロナウイルス関連プロトコルの影響と肩の負傷により21試合を欠場し、チーム内での序列も下がった。それでも、3ポイントシュートを苦にしないシュート力、そしてドリブルからも得点を生み出せるなど、現代NBAのフロントコートに求められるスキルを備えた選手だ。

キャブズは、センターのジャレット・アレンと契約延長を結び、ドラフト1巡目3位でエバン・モブリーを指名したばかりで、ブルズで様々な経験を積んだマルカネンであっても、競争に勝たないとプレータイムを得られない。決して簡単な道のりではないものの、彼は新たな挑戦に燃えている。