渡邊雄太

写真=Getty Images

チームのインタビューを受けた動画が公開に

グリズリーズと2ウェイ契約を結んだ渡邊雄太が、チームのインタビューを受けた。まだチームに合流したばかりだが、メンフィスの日本食レストランの料理の味が、日本でのものに近いことに驚いたそうで、環境への順応には問題なさそうだ。

今回の2ウェイ契約は、7月に出場したサマーリーグでのパフォーマンスが認められて勝ち取ったもの。渡邊は、「とても興奮しました。家族も友人も喜んでくれて、それからメディアの方々も含めてたくさんの人に会えて良かったです」と語っている。

2004年にサンズでNBAデビューを果たした田臥勇太に続いて日本人史上2人目となるNBA選手誕生に最も近い存在であることについても、こう語っている。「過去にNBAでプレーした選手は、リーグ史上一人しかいませんでしたから、自分がNBAのコートに立って、ファンの皆さんを誇らしい気持ちにしたいです」

渡邊に対する期待は大きく、グリズリーズ公式HPでは、彼を『NBAのイチロー』と形容しているほど。また、長いウイングスパンから繰り出されるブロックショット、3ポイントシュートを決めるシュートレンジの広さを持っている能力にも触れ、現代のNBAで活躍できる候補の一人と評価されている。

NBAのグリズリーズとGリーグのハッスル。2つの契約チームのうち、渡邊はまずハッスルでプレーすることになるだろう。Gリーグでのプレーが高く評価されればNBAロスターにコールアップされる可能性も出てくるし、グリズリーズのフォワードにケガ人が重なるなどのアクシデントも彼にはチャンスになる。NBAデビューに近い位置まで来たが、まだその舞台に立てるとは限らない。目の前の課題を一つずつクリアし、やがて来るであろうチャンスをつかんでもらいたい。