女子日本代表

3ポイントシュート&高速トランジションが不発に

7月30日、東京オリンピックで金メダル獲得を目指すバスケットボール女子日本代表が世界ランキング1位のアメリカとグループリーグ2戦目で対戦した。

日本の先発は町田瑠唯、林咲希、赤穂ひまわり、長岡萌映子、髙田真希の5人。高さで劣る日本はダブルチームに行くもゴール下で合わされて先制点を献上し、さらに組織プレーから3ポイントシュートを許して、0-7と苦しい立ち上がりとなった。それでも町田のドライブで初得点を挙げると、髙田、林が3ポイントシュートで続き食らいつく。

3本の3ポイントシュートを沈めたブリアナ・スチュワートを筆頭にアメリカのシュート精度は高く、なかなか点差が縮まらなかった。それでも、日本は町田のドライブからの合わせなど、チームが連動し始めたことでシュートタッチが上がり、オコエ桃仁花(2本)、宮崎早織の3連続3ポイントシュートが決まり、30-28と逆転して第1クォーターを終えた。

その後一進一退の攻防が続いたが、日本の3ポイントシュートが落ち始めたことで均衡が崩れた。高さで劣る日本は身体を当ててゴールから遠ざけるも、タフショットをねじ込まれてしまう。オフェンスではスピードのミスマッチを作り出すも、前半だけで3ブロックを浴びたように高さが気になって決め切れない場面も多く見られた。

また、前から激しいプレッシャーをかけるも、ギリギリのところで繋がれてしまい速攻を許した。日本がやりたいトランジションバスケを逆にやられ、生命線の3ポイントシュートが決まらずに40-49で前半を折り返した。

後半に入っても3ポイントシュートに当たりが来ない日本は、町田がスピードのミスマッチを生かしたゲームメークで食らいついていくが、決定打に欠け12点ビハインドで最終クォーターを迎えた。

残り4分35秒、トランジションから髙田がレイアップを成功させ、64-74としたところでアメリカがタイムアウトを要求した。ここまでオフェンスでリズムに乗れないながらも、粘り強いディフェンスで食らいついていた日本だが、このタイムアウト直後からジワジワと突き放されていった。

町田がアジャストされて、アメリカディフェンスを崩せなくなった日本は2本連続で3ポイントシュートがエアボールとなってしまう。インサイドを攻めても、高さに屈しトラベリングをしてしまうなど空回りした。ディフェンスで我慢したいところだったが、素早いローテーションをかいくぐられ、タフな3ポイントシュートを決められてしまう。そして、残り2分30秒、スチュワートにタップシュートを決められ20点差とされたところで勝負アリ。日本は生命線である3ポイントシュートが38本中10本の成功(26%)と低調に終わったことが敗因となり、最終スコア69-86で敗れた。

これで日本は1勝1敗。決勝トーナメント進出をかけ、8月2日にナイジェリアと戦う。