得点源の山本麻衣、篠崎澪が徹底マークを受ける
3×3は大会3日目、女子日本代表は今日の初戦で中国と対戦した。
試合開始早々、スイッチされて山本麻衣のところでオフェンスリバウンドを押し込まれるも、山本は次のポゼッションでオフェンスリバウンドを奪って得点を挙げ、すぐにやり返した。長身選手のポストプレーを狙う中国のパスに手を出して次々とカットし、リバウンドも出足の鋭さで上回った日本が序盤の主導権を握る。
しかし中国は195cmあるビッグマンのポストプレーに固執せず、日本とスピードでの真っ向勝負に切り替えると、この対応で遅れを取った。ドライブにミドルジャンパーと、最初の数分とは違うオフェンスを決められて逆転を許した。
中国はフィジカルのあるチームだが、ハードワークと連携で勝負する日本と似たスタイルのチームで、激しいプレッシャーディフェンスを仕掛けてきた。日本のドライブは最後まで粘り強く寄せられ、山本や篠崎の得点が伸びない。特に山本がフェイスガードで徹底的に守られ、一度はディープツーをねじ込んだものの、その後はなかなかアタックに行けなかった。
日本のディフェンスも機能していたが、タフショットを決めた差で残り2分で9-13。日本は前からのプレッシャーを引きはがせず、常にショットクロックがない状況での攻めを強いられる。それでも残り27秒、馬瓜ステファニーが2ポイントシュートを狙って相手のファウルを受けると、フリースローを2本とも成功させて12-13と1点差に。
それでも残り時間が足りず、ファウルゲームに行くも相手はフリースローを落とすことなく12-15で試合終了。馬瓜は5得点を挙げたが、山本と篠崎は3得点止まり。日本の得点源に10分間プレッシャーを掛け続け、ロースコアな展開に持ち込んだ中国のディフェンスの勝利だった。日本にとっては絶対的な自信を持つスピードでのミスマッチを生かせない完敗。今後も中国はライバルとして立ちはだかることになりそうだ。
これで通算成績を3勝2敗とした日本は、今日は14時25分からイタリアと対戦する。