痛恨のファウル、フリースローでノックアウト負け
東京オリンピック、3×3男子日本代表がオランダ代表と対戦した。
試合序盤、1-2と先行され、富永啓生がファウルをしたタイミングで機材トラブルが発生。試合が長時間中断するアクシデントに見舞われた。それでも、集中力を切らさなかった日本はアイラ・ブラウンのパワフルなアタック、保岡龍斗の2ポイントシュートで逆転した。
さらに日本は笛が軽めな状況を逆手に取り、次々とファウルを誘発。開始2分半でオランダのチームファウルは5に到達した。ファウルトラブルに陥ったオランダは強く当たることができず、シュートチェックが甘くなる。すると、ここまでの2試合で2ポイントシュートに当たりが来なかった富永の長距離砲が火を噴いた。富永は2本連続で2ポイントシュートを沈め、9-6と逆転に成功した。
富永はディフェンスでミスマッチを狙われるが、ヘルプに行ったアイラが豪快なブロックショットを決めるなど、チームディフェンスで対抗した。しかし、フィジカルで劣る日本は強くコンタクトすることでファウルがかさんでいき、要所で2ポイントシュートを浴びてリードを保てない。
2ポイントシュートを警戒するオランダの裏を突いた保岡がドライブから連続得点を挙げ、アイラのダンクをお膳立て。落合はスクリーンなどの泥臭い仕事を一手に引き受け、ポゼッションをもたらすハッスルプレーでチームを盛り立てるなど好プレーを連発するが、オランダも見事な連携を見せ、一進一退の攻防が最後まで続いた。
残り1分、19-20と1点ビハインドを背負った日本は、保岡のドライブで同点に追いついた。粘り強い守備でポゼッションを得るも、直後にアイラのスクリーンがオフェンスファウルの判定を受け、再びポゼッションを渡してしまう。そして日本のチームファウルが7に到達し、ファウルが許されない状況となったが、ここでアイラが痛恨のファウルコールを受けてしまう。これで与えたフリースローを決められ、20-21のノックアウト負けとなった。
日本はここまでの3試合すべてが1ポゼッション差と、世界を相手に戦えることは証明した。あとは接戦をいかに勝ち切れるかにかかっている。富永はこの試合で8本中4本の2ポイントシュートを成功させ、シュートタッチが戻ってきた。この後のラトビア戦にも期待したい。