ファイナル組とラビーンを除いた8人で東京へ
男子アメリカ代表の受難が続いている。ブラッドリー・ビールが健康安全プロトコルの対象となったことで東京行きを断念し、ケビン・ラブは右ふくらはぎのケガが回復しないことで代表を辞退した。そして、今回ザック・ラビーンが健康安全プロトコルの対象となり、東京に向かうフライトに搭乗せずアメリカに留まることが判明した。
しかし、アメリカバスケットボール協会によると、ラビーンの東京オリンピック欠場が決まったわけでなく、今週末にチームに合流することを望んでいるという。実際に一度チームを離脱したジェレミー・グラントは、健康安全プロトコルをクリアしオリンピック出場が決まっている。
それでも、本番直前というタイミングで、得点源として期待されたビールの代わりに先発起用されているラビーンの離脱はチームに少なくない影響を与えるだろう。アメリカ代表はエキシビジョンマッチでナイジェリア、オーストラリアに連敗し、その後、アルゼンチン、スペインに連勝したが、圧倒的なパフォーマンスを見せつけられていない。また、追加招集となったジャベール・マギーとケルドン・ジョンソンはチームの連携に不安が残っている。
また、指揮官のグレッグポポビッチはデビン・ブッカーとクリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデーら『ファイナル組』の到着が、フランス戦の一日前になる可能性があると語っており、十分な休養が取れない状況でオリンピックに臨むことになるという。
当初予定していた12人のメンバーから変更があり、8人で東京に向かうアメリカ代表。金メダルへの道のりは険しいものになりそうだ。