デイミアン・リラード

「これまでだって同じような経験はしている」

オリンピック4連覇を狙う男子アメリカ代表は、現地12日にオーストラリア代表とエキシビションゲームを行い、83-91で敗れた。

ナイジェリア戦に続き、オリンピック前の練習試合で連敗を喫したものの、ヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチは「良い面と悪い面が混在していた」と試合後の会見で語った。

「前回の試合より、今日の方が良かった。合流してまだ日も浅い中で、多くのことをやらないといけない。今日の前半と後半とでは、チームの状態は大きく違っていたよ。前半はチームが望む形で守れていて、ナイジェリア戦でのディフェンスとは違っていた。よりフィジカルなプレーができて、守備も粘り強くやれた。リバウンドも改善されていたし、オフェンスの時のボールムーブも改善されていた。より速いペースでプレーできた」

「ところが後半は疲労が出てしまった。そうなるとメンタルにも影響が及んでしまう。粘り強くリバウンドを取りにいけなくなってしまい、ディフェンスのペースも前半とは違った。コンディションを取り戻さないといけない選手もいるし、コンディショニングの改善が必要なことは明白だ。プランに沿って、毎試合で改善していく。今日は良い部分もあったから、その点については満足しているよ」

チームハイの22得点を記録したデイミアン・リラードも会見に同席し、連敗を懸念する意見について、こう答えた。

「ちょっと前までは、対戦相手にNBAのローテーションに入っている選手が1人か2人くらいしかいなかったのが、今では先発全員がNBAのローテーションプレーヤーだ。それには驚いたけど、今までもチームUSAは試練を経験してきた。連敗はなかったかもしれないけど、これまでだって同じような経験はしている。対戦相手だって年々レベルアップしているし、選手の自信も増している。僕たちに勝ちたいという気持ちが相当強い。それはコートに出ていれば気づくことだからね」

オリンピック初出場のリラードは「今はチームとしてまとまろうとしている時期で、コンディションを整えている最中だ」ともコメントした。「ただ集まってプレーするだけで、勝てるわけがない。正しいプレーをしないと試合に勝つチャンスも得られない。それができなければ、負けることもある。この2試合を終えて、真っ先に思ったのはそういうこと」

調整を続けるアメリカは、現地13日にアルゼンチンとのエキシビションゲームに臨む。