ヒルの風変りな『地域活動』が話題に
今夏ペイサーズからジャズにトレードされたベテランガードのジョージ・ヒルは、早くも新たな居住先であるユタ州の地域に溶け込みつつある。
ある日の夕方、街を歩いていたヒルの目に飛び込んできたのは、路上生活者の集団だった。見て見ぬ振りをするのが普通だろうが、何とヒルが取った行動は、彼らに夕食を御馳走することだった。その時の行動について、本人がInstagramに投稿している。
「誰かの人生に影響を与えることは、僕自身が日々やろうとしていること。それが笑顔や抱擁、会話、写真撮影、もしくは単純に愛情を注ぐことであっても構わない……。昨日の晩、家族と新しい街(ソルトレークシティー)を歩いていた時に彼らを目にしたんだ。彼らが持っていたのは、毛布や衣類、生活用品でいっぱいのカートぐらいだった。最後にきちんと食事をとったのがいつだったのかも分からない感じだった」
「それで、多少なりとも誰かの人生に良い影響を与えたいと思ったんだ。そのままウェンディーズに寄って、大量のチーズバーガー、フライドポテト、ミネラルウォーターを買い込んで、彼らのところに向かったよ。温かい食事を皆に渡して、彼らの輪の中に加わった。何人かの話を聞けて、良い時間を過ごせたと思っている」
NBA選手が地域の活動に参加することは珍しくないが、ヒルのような行動はあまり聞かない。しかし、これも立派な地域貢献活動の一つ。地元あってのプロスポーツという理念や、成功後は地域に還元するという考えがエリートアスリートたちに浸透しているということの表れでもある。
ヒルは投稿の文末で、自分たちの周りでも一日一善を心掛けることを訴え、心温まるストーリーをダイレクトメッセージなどで募集。インパクトのある話をSNS上でシェアすることを約束し、「ともに世の中に愛を拡散しよう」と綴っている。