デマーカス・カズンズ

写真=Getty Images

ハンドリング技術、高いシュート精度を披露

今年1月下旬に左足のアキレス腱を断裂する重傷を負ったデマーカス・カズンズが、順調に回復していることをアピールするトレーニング動画をTwitterに投稿した。まだ左足を軸に踏み込む動きは控えているようだが、ドリブル、ハンドリング、シュート、ダンクまでの流れを大分スムーズにできるまでに回復している。

このオフ、カズンズのウォリアーズ移籍は、レブロン・ジェームズのレイカーズ移籍以上の衝撃をNBAに与えた。オフにフリーエージェントになっても、ケガの影響で他チームからオファーが届かなかったことに腹を立てたカズンズは、自らウォリアーズのGMに連絡を入れ、ミッドレベル例外条項での金額を受け入れて単年契約を締結。ウォリアーズは労せず5人目のオールスター獲得に成功し、3連覇達成に向けた準備を整えた。

今回カズンズが公開した動画を見る限り、早ければ年内復帰も可能に思えるが、ウォリアーズには復帰を急がせる考えはない。球団は、来春のプレーオフまでに万全の状態に戻すことを最優先に考え、慎重にリハビリとトレーニングを続けさせる方針を固めている。

アキレス腱断裂からの復帰後は、痛みや違和感が残り、ケガをする前の感覚を取り戻すのに時間がかかると言われている。また、ケガをした足をかばって逆の足を痛めてしまうというケースも多々見られるため、細心の注意が必要だ。それでも、もしカズンズがケガをする前の90%近くにまでコンディションを戻せれば、ウォリアーズのロスターは過去最強のものになるはずだ。

ステフィン・カリー、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、カズンズによる『オールスター・クインテット』をコートで見られる日はまだ先だが、カズンズは復帰に向け、着実に前進している。