カワイ・レナード

「このまま家に帰りたくはなかった」

現地6月4日に行われたクリッパーズvsマーベリックスによるファーストラウンド第6戦は、カワイ・レナードが後半だけで記録した29得点を含むプレーオフでのキャリアハイに並ぶ45得点を挙げる活躍でチームを引っ張り、クリッパーズが104-97で勝利した。シリーズ戦績は3勝3敗のイーブンとなり、決着はステイプルズ・センターで開催される『GAME7』に委ねられることとなった。

後半にオープンな状態でシュートを決め続けたレナードは、試合後のインタビューで「このまま家に帰りたくはなかった」と語った。「今日は守備を意識して試合に臨んだ。試合中にリズムをつかめてからシュートを決められるようになった。それでアグレッシブにプレーできるようになった。このまま家に帰りたくはなかったからね」

「チームメートが僕を見つけてくれて、シュートを決めることができた。僕もチームメートを信じてプレーしないといけなかった」

この日のルカ・ドンチッチ対策について聞かれたレナードは「彼は試合を支配できる選手。本当に素晴らしい選手だから、イージーな状態でプレーさせたくない」と答えた。「それでも常にタフなシュートを決められるし、自分のスポットを見つけてシュートを決めてくる。本当にすごい選手だよ。とにかく、彼をオープンな状態にしないことにエネルギーを注いだ。それに、ウチにはスイッチが可能なタレントが揃っているからね」

第1戦から連敗してホームコートアドバンテージを失い、敵地での連勝で勝負を五分に戻し、それから互いに1勝ずつ挙げて第7戦にまでもつれた。このシリーズの傾向から言えば、ホームチームが1勝もできていないため、マブスが優勢という考え方もできる。実際、第6戦までロードのチームが勝ち続けたプレーオフシリーズはNBA史上初だ。

レナードはホームでの最終戦で勝つために必要なことを聞かれると「とにかく勝たないといけない。家に帰りたくないのなら、何が何でも勝たないといけないんだ」と静かな口調で答えた。

どちらに転ぶか全く分からない『GAME7』は、現地6日に行われる。