「プレーできて、チームの役に立てて良かった」
現地30日にステイプルズ・センターで行われたファーストラウンド第4戦、サンズvsレイカーズの一戦は、肩の負傷を抱えながらプレーを続けるクリス・ポールが18得点9アシストでチームを引っ張り、サンズが100-92で勝利した。
サンズ指揮官のモンティ・ウィリアムズは、当初ポールを欠場させるつもりでいた。しかし、負ければレイカーズが王手をかけてしまう状況で、ポールは出場を志願。ウィリアムズは試合後、ポールとの間で交わされた会話の内容を明かした。
「彼からはこう言われた。『コーチ、先発出場させてください。もし普段通りの自分でないと思ったら、下げてくれて構わない』とね。彼を信頼しないといけなかった」
ポールは「コーチとしっかり対話できる関係性を築けていて良かった」と会見でコメントした。「コーチには、ダメなら下げてもらって構わないと伝えた。チームのみんなには、『もしかしたら2分だけかもしれないし、32分プレーできるかもしれない。でも、全力を尽くせるかどうかトライしないといけない』と言った」
「前の試合からボールに触ってもいなかった。今シーズンは欠場した選手が少なくて、ウチのやり方は決まっている。プレーできて、チームの役に立てて良かった」
チームメートのキャメロン・ペインは「彼はビッグタイムプレーヤー。彼がいてくれると、プレーしやすくなるし、僕たちのレベルも上がる。シーズンを通して、彼がウチのクォーターバックなんだ。シュートを決めれて、チームメートを見つけてパスを出してくれる彼がいるのは、チームにとってプラス」と、ポールを称えた。
敵地で1勝し、サンズは2勝2敗のイーブンにシリーズを引き戻した。ポールは「まだ2勝2敗。やるべきことはたくさんある」と、早くも次戦に気持ちを切り替えている。
第5戦は現地6月1日に行われる。ポールは若い選手へのアドバイスを聞かれると「次の試合まで数日もない。中1日しかないんだ。しっかり身体を休めて、回復させさないといけない。第5戦はドッグファイトになる」と答えた。
レイカーズのアンソニー・デイビスは試合中に鼠蹊部を痛め、後半はプレーしなかった。第5戦にデイビスが出場可能かは分かっていないが、シリーズの勝負どころを知る王者は、レブロン・ジェームズを中心に何がなんでも勝ちにくるだろう。同じく経験豊富なポールも、次戦の重要性を認識している。インタビューの最後に、彼はホームのファンにメッセージを送った。
「フェニックスのみんな、次の試合ではみんなの力が必要なんだ」