トレイ・ヤング

NYにとってはレジー・ミラー以来となる『最恐』の相手

今年のファーストラウンドで最大の盛り上がりを見せている対戦カードは、ニックス対ホークスだろう。その中心にいるのは、ホークスのトレイ・ヤングだ。

マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)での第1戦から、ニックスファンはヤングに対して度が過ぎる辛辣な野次を浴びせ続けている。ヤングも熱狂的なニューヨーカーを前に動じず、第1戦で決勝フローターを沈めた際には、観客を煽って自ら『悪役』を買って出た。

シリーズは1勝1敗でアトランタでの第3戦を迎える。今シリーズは、第3、4戦の結果にかかわらず第5戦までは行われるため、ヤングは最低でもあと1試合は再びMSGのコートに立つ。

『NBA TV』とのインタビューに答えたヤングは、MSGでのプレーオフゲームを「生涯記憶に残る体験」と形容した。「ガーデンで初めてのプレーオフ戦だし、ニューヨークのファンを前にプレーできるのは、楽しい経験。これからも自分のプレーを続けて、チームを勝たせたい。それが一番大事なことだから」

ニックスの宿敵といえば、現役時代ペイサーズでプレーし、引退後にバスケットボール殿堂入りを果たしたレジー・ミラーが代表格だ。現役時代に「ニックスは大嫌いなチーム」と公言していたミラーに対して、ニックスファンはMSGで罵詈雑言を浴びせた。

ヤングはミラーと同様に、MSGでニックスを苦しめている。ニックスは低迷期を脱し、今後は毎シーズン上位争いに食い込めるだけの力を手にしつつあるため、今回のシリーズをきっかけにヤング対ニックスファンのバトルは、レギュラーシーズンとプレーオフで続くだろう。

ニックスvsホークスの第3戦は、明日行われる。「良いエネルギーとともに帰ってくることができた」とコメントしたヤングは、ホームのファンの後押しを受け、チームを勝利に導こうとしている。