クリス・ミドルトン

ヒートを2試合続けて100点未満に抑えるディフェンス

現地27日に行われた敵地でのファーストラウンド第3戦、シリーズを2勝0敗でリードして迎えたバックスは113-84でヒートを下し、3連勝でカンファレンスセミファイナル進出に王手をかけた。

第3戦ではクリス・ミドルトンが22得点、ドリュー・ホリデーが19得点12アシスト、ヤニス・アデトクンボが17得点17リバウンド得点で勝利に貢献した。昨シーズンのプレーオフで敗れたヒートに対し、リベンジ達成目前としたものの、ミドルトンに慢心はない。「まだ何も終わっていない。相手は強豪で経験もあるチーム。毎試合でプレッシャーをかけて、チームももっと良いプレーをしないといけない」

2試合続けてヒートを100点未満に抑えているチームのディフェンスについて、ミドルトンは「とにかく相手にプレッシャーをかけて、イージーなシュートを打たせないこと」と話している。「誰かがミスをしても、他の選手がカバーする。そうすることで、ミスをしてしまった選手もすぐに試合の流れに戻れる。これからの試合でも、相手にプレッシャーをかけないといけない」

守備力を買われ、シーズン中のトレードでバックスに移籍したPJ・タッカーはディフェンスに対する意識についてこのように語った。「自分たちは徹底的に相手を追いかけ回さないといけない。そういう意識しかないし、そういう話しかしていない。これまでに周りから思われていたチームのイメージをかき消そうと思ってやっているんだ」

エースのアデトクンボも、王手をかけた後でも集中力を維持している。試合後の会見でも「何も終わっていない。次の試合でも全員一丸となってプレーしないといけない。同じ意識でやらないといけない」と表情を変えなかった。

もう負けられない状況に追い詰められたヒートのジミー・バトラーは「もっとフィジカルに、もっとタフにやらないといけない。今のような状況に身を置きたくはなかったけど、まず1勝という気持ちでやり続けないといけない。前を向き続けて、努力し続けないといけない」と、淡々と語った。

昨シーズンのファイナリストが意地を見せるか、それともバックスが早々に次ラウンド進出を決めるか、第4戦は現地29日に行われる。