「 ウチには最高のオフェンスプレーヤーが3人いるからね 」
プレーオフファーストラウンド、ネッツvsセルティックスの第2戦はジョー・ハリスがプレーオフのフランチャイズ記録となる7本の3ポイントシュートを成功させ、130-108と完勝した。
ネッツはカイリー・アービング、ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデンの『ビッグ3』が中心のチーム。当然、セルティックスも彼らへのマークを強めたが、ハリスがこれだけのパフォーマンスを見せたのは誤算だった。ハリスは序盤から高確率で3ポイントシュートを沈めていき、前半だけで6本の3ポイントシュート成功を含む22得点を記録。前半を終えて71-47と、勝負を決定付けるパフォーマンスを見せた。
今シーズンのハリスは3ポイントシュート成功率47.5%を記録し、タイトルを獲得。相手にとっては警戒すべき選手だが、その優先順位は低くせざるを得ない。ハリスは「ウチには最高のオフェンスプレーヤーが3人いるからね」と語り、『ビッグ3』の存在が自身へのマークを甘くしていると分析した。
104-93とディフェンスが勝敗を分けた第1戦から一転、今回はハイスコアゲームとなった。20得点に加え、チームハイの7アシストを記録したハーデンは日替わりでヒーローが生まれる現状に満足しつつ、必勝を誓った。「今夜はジョーだったけど、次の第3戦は別の人になるかもしれない。だからこそ、全員が集中して同じ考えを持ち、勝つために必要なことは何でもするつもりだ」
ディフェンスが崩壊し、連敗を喫したセルティックスは、エースのジェイソン・テイタムが不調だったこともこの結果に影響を及ぼした。ウィザーズとのプレーイン・トーナメントでは50得点を挙げて第7シート確保に大きく貢献したが、この試合ではフィールドゴール12本中3本の成功の9得点に留まった。また、第3クォーター開始3分には、リバウンド争いの中でデュラントの指が右目に入り、その後はプレー続行不可能となった。
セルティックスはマーカス・スマートが19得点、ケンバ・ウォーカーが17得点を記録したが、エースを失ったチームに試合を覆す力は残されておらず、早々に白旗を上げた。
第3戦はセルティックスのホームに会場を移す。スウィープを避け、シリーズ突破に望みを繋ぐためにも必勝が求められる。