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勝負どころでターンオーバーなどのミスが出て競り負ける

2連敗スタートの車椅子バスケットボール日本代表はオランダと対戦した。決勝リーグ進出へ負けられない戦いとなったが、4クォーターで踏ん張れず59-67で敗れた。

第1クォーターはオランダのシュート確率が79%と高確率で決められ10-22と大差を付けられる。それでも第2クォーターに入ると藤本玲央、香西宏昭のシュートが当たり始める。香西から豊島明のホットライン、千脇貢のオフェンスリバウンドなど全員がハードワークをこなす日本が反撃開始。藤本の連続シュートで追い上げ33-36と3点差で前半を終えた。

第3クォーターに入ると一進一退の攻防に。それでもベンチから登場した石川竹則がシュートを決め、日本に流れを引き寄せる。石川のフリースロー2本で40-40の同点に追い付き、さらには日本にとって初となる3ポイントシュートを香西が沈めて逆転する。だが、ここからミスが出て、第3クォーターを49-52とリードされて終えることに。

最終クォーター、絶好調のエースのムスタファ・コルクマズが勝負どころで力を発揮。日本の土子大輔も負けじとミドルシュートを沈めるが、じわじわと点差が開く。この緊迫した場面でミスを犯しワンマン速攻を許すなど、日本には試合運び、集中力の面で弱さが出てしまった。

残り3分を切り55-64、日本はファールゲームに効果なく、そのまま敗戦となった。

日本はオランダの6ターンオーバーに対し、ほぼ2倍となる13ターンオーバーを犯した。そして、ターンオーバーからの得点が日本の8に対しオランダは15と、この差が試合結果に直接反映された形となった。

日本は3連敗と後がなくなり、決勝トーナメント進出には残り2試合での連勝が絶対条件となった。ただ、試合をこなすごとに内容は良くなっている。まずはカナダとの第4戦にしっかり集中してたい。カナダ戦は日本時間の明日、9時の試合開始となる。