渡邊雄太は14分の出場で5得点3リバウンド1アシストを記録
ラプターズは現地4月21日、東カンファレンスの強豪ネッツと対戦し、114-103で勝利した。
ラプターズは欠場が続いていたカイル・ラウリー、パスカル・シアカム、フレッド・バンブリート、OG・アヌノビーの主力組が揃って復帰を果たした。一方のネッツはジェームズ・ハーデンが右ハムストリングスの負傷により、ケビン・デュラントも左太ももの挫傷のため欠場したが、ゲーム序盤から持ち前のオフェンス力を発揮。カイリー・アービングがボールを散らしつつ自ら得点をかさねて、第1クォーターだけで10得点6アシスト4リバウンドの活躍でチームを引っ張り、ジョー・ハリスも放った4本の3ポイントシュートをすべて成功させて12得点を記録した。
主力が戻ったラプターズだったがディフェンスが噛み合わず、ネッツに簡単にズレを作らせてしまい23-36で第1クォーターを終えた。しかし、第2クォーターになるとラプターズの時間がやって来る。先日、本契約を勝ち取った渡邊雄太は第1クォーターの終盤に続き、第2クォーターもそのままコートに立つと、積極的にアタックして味方のシュートチャンスを作り出す。得意のディフェンスでもハリーバックすることで、ネッツのトランジションからのイージーシュートを防いだ。渡邊だけでなく、ギャリー・トレントJr.も身体を張ったディフェンスでルーズボールを奪うなど、セカンドユニットが守備のギアを上げる。
残り8分57秒にはオフェンスリバウンドを取ったフレディ・ギレスピーにディフェンスが寄った際に、フリーになった渡邊がギレスピーからパスを受けてダンクシュートを決めた。セカンドユニットが奮闘してビハインドを1桁に戻したところで主力と交代。アヌノビーやシアカムの3ポイントシュートなどで56-58と2点差まで詰めて前半を終えた。
後半に入ってもラプターズの勢いは止まらず、第3クォーターの開始約1分半で逆転に成功。その後もアヌノビーとシアカムを起点に外と中からバランス良く得点を重ねたラプターズがリードを広げ、最終スコア114-103で勝利を収めた。
ラプターズはシアカムが27得点9リバウンド6アシスト2スティールを記録し、アヌノビーが3ポイントシュート4本成功を含む25得点3リバウンド2ブロック、バンブリートが17得点、ラウリーが14得点を挙げた。主力組が復活したことにより渡邊のプレータイムは14分に留まったが、限られた時間の中で役割を全うし5得点3リバウンド1アシストを記録した。
シアカムは試合後のコートインタビューで、チームケミストリーについて問われると「序盤はケミストリーの部分で大変だったけど、徐々にリズムをつかむことができた。僕たちはお互いにすべきことを理解しているし、コート上でパフォーマンスを改善していくよ」と答えた。
ラプターズは現在、東カンファレンス12位でプレーオフ圏外にいる。それでもシアカムは「僕たちはこれからもチーム作りを続ける。新しいメンバーもいるしね。目の前の試合に集中して、僕自身もより良くなれるように取り組んでいく」と意気込んだ。