多彩なフィニッシュ方法でキャリアハイに並んだ八村
ウィザーズがホームでホーネッツと対戦。エースのブラッドリー・ビールが股関節痛で、新加入のダニエル・ギャフォードが右足首の捻挫でそれぞれ欠場の中、八村塁がキャリアハイに並ぶ30得点を挙げて、接戦を演じた。
勝利した前日のペイサーズ戦と同じように、八村はトランジションとゴール下に飛び込む意識を高めて得点を量産していく。開始直後、トランジションからゴール下でポジションを取り、ラッセル・ウェストブルックのパスを呼び込んで先取点を記録すると、ディフェンスリバウンドからボールをプッシュし、そのままフィニッシュまで持っていくコースト・トゥ・コーストも成功させる。
その後もスピードとフィジカルを生かしたドライブ、冷静な判断でシュートファウルを誘発してのフリースローと得点を重ね、第2クォーター終了と同時に3ポイントシュートを沈めた。八村がチームハイの16得点を挙げたが、チームはターンオーバーからの失点や3ポイントシュートのマークが甘く56-64とビハインドを背負って前半を折り返した。
その後も持ち味を生かした八村はプルアップに、ゴール下でパスを呼び込んでのダンクを決めるなど得点ペースを落とさない。最終クォーター残り3分の場面ではジェローム・ロビンソンのドライブに合わせてゴール下に飛び込み、フローターシュートを成功させて30得点目を記録した。
八村の得点で5点差に迫ったウィザーズだったが、ゴードン・ヘイワード、テリー・ロジアーに連続で得点を許した。何度か1ポゼッション差に迫るもあと1本が出ず、大事な場面での失点が響き、104-114で敗れた。
八村はチーム最長となる40分間の出場で1本の3ポイントシュートを含む30得点4リバウンド3アシストを記録。フィールドゴールのアテンプトはキャリアハイとなった前日の24本を上回る25本に上り、そのうち12本を成功させた。ウェストブルックは22得点15リバウンド14アシストと3試合連続でトリプル・ダブルを達成したが、フィールドゴール成功率は35%と低調で、失点に直結するターンオーバーも多かった。
エースのビール、リムプロテクターのギャフォード、シューターのダービス・ベルターンズの戦線復帰が待たれる。