ケント・ベイズモア

写真=Getty Images

高額年俸選手のアンダーソンを放出する狙いも

来月から始まるトレーニングキャンプに向け、各チームはロスター編成の最終段階に入った。新シーズンも西カンファレンスの優勝候補となるロケッツは、ライアン・アンダーソンとのトレードで、ホークスからウィングのケント・ベイズモアを獲得すると見られている。アンダーソンとドラフト1巡目指名権を交換条件に用意しているという。

28歳のベイズモアはいわゆる『3&D』で、指揮官マイク・ダントーニのシステムにもフィットする。昨シーズンは平均12.9得点、3.8リバウンド、3.5アシストを記録し、3ポイントシュート成功率も39.4%をマークした。

30歳のアンダーソンは、ロケッツの中でも起用法に変化が見られる選手の一人だ。2016-17シーズンは平均13.6得点だったのに対し、昨シーズンは平均9.3得点を記録。また、1試合の平均フィールドゴール試投数を見ると、16-17シーズンが10.7本だったのに対し、昨シーズンは7.3本に減少している。昨シーズンのプレーオフでは17試合中11試合のみの出場。第7戦までもつれたウォリアーズとのシリーズでは平均5.8分しか出場時間を与えられなかった。

チームにフィットしないと見られているのであれば、アンダーソンの残り2年総額4160万ドル(約46億6200万円)の契約はロケッツにとって重荷となる。ちなみにベイズモアの来シーズンの年俸は1800万ドル(約20億円)で、2019-20シーズンはプレーヤーオプションだ。

ロケッツはトレバー・アリーザ、ルーク・バー・ア・ムーテが退団し、その穴を埋める屈強なディフェンダーを必要としている。うまくトレードをまとめられるか、今後に注目したい。