2日連続の試合となるキャブズ戦にも先発出場、チームの連敗を止める
レイカーズのマルク・ガソルが現地3月25日のセブンティシクサーズ戦で、約1カ月ぶりに戦線復帰した。
3月2日のサンズ戦の前に健康安全プロトコルの対象となり、新型コロナウイルスへの感染が判明したガソルは、それから様々な症状に苦しんだ。世界最高峰のアスリートが集うNBAで戦うガソルが、「ひどい時は階段の昇り降りですら辛かった」と打ち明ける。
「自分だけではなくて、誰かに感染させてしまったかもしれないと考えないといけない。僕の場合は、残念なことに家族に感染が広がってしまった。最初はちょっと頭痛がしたくらいで、無症状のまま乗り切ることができればと思っていたんだけど、実際に症状が出てからは本当に辛かった」
特に頭痛がひどかったというガソルは、味覚と嗅覚にも異常が見られたものの、最近になって状態が改善し始めたという。リーグが定めるプロトコルを順守しても感染してしまった一人として、ガソルは「簡単なことではないけど、プレーオフまでにできるだけ沢山の人がワクチンを接種して、多くの人に僕たちのプレーを楽しんでもらえたらと思う」と、あらためて感染対策の徹底、そしてワクチン接種の重要性について語った。
回復後も自宅でウェイトと自転車を漕ぐぐらいの運動しかできなかったガソルだが、チームに合流するとコンディションを整え、プレータイムの制限こそあったもののシクサーズ戦で復帰。2日連続の試合だったにもかかわらずキャバリアーズ戦にも出場し、こちらは見事に勝利に貢献して、チームの連敗を4で止めている。
まだ体力的に万全ではないし、試合勘もこれから取り戻さなければいけないところだが、ガソルは「感染症の問題というよりは運動不足だ」とジョークを飛ばすぐらいには回復している。レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスが揃って離脱している状況で、早く戻らなければいけないという責任感もあったのだろう。ケガ人と敗戦が続いたレイカーズは、ガソルの復帰で一息ついた形となった。