キャリス・ルバート

指揮官ビョーグレン「私が見る限りだと、すぐにでもプレーできそうだ」

ペイサーズは現地3月12日から、レイカーズ、サンズ、ナゲッツを相手にロード3連戦を迎える。その13日のサンズ戦で、キャリス・ルバートがペイサーズデビューを果たすと『ESPN』が報じている。

ルバートは1月にジェームズ・ハーデンを中心とした超大型トレードに巻き込まれた形で、ネッツからペイサーズへトレードされた。その際に受けたメディカルチェックで腎臓に小さな腫瘍があることが判明し手術を受け、しばらくは治療に専念していた。2月の中旬にはリハビリを続けながらチームに帯同し、コートサイドでチーム練習を観察し、ボールの感覚を確かめるなど、復帰に向けて歩み始めていた。

ペイサーズの指揮官ネイト・ビョーグレンは11日の練習後の取材で「ルバートの調子は良さそうだ。私が見る限りだと、すぐにでもプレーできそうだよ」とコメントした。また、記者から「このロードトリップ中の復帰はあるか?」と尋ねられると、「その可能性はある」と明かした。

ペイサーズは16勝19敗の東カンファレンス10位でシーズン前半戦を終えた。開幕ダッシュこそ成功したが、TJ・ウォーレンがケガで離脱し、エースだったビクター・オラディポをトレードで放出して以来、苦戦を強いられている。指揮官は「彼は完璧なゲームチェンジャーだ。それに彼のようなダイナミックなスコアラーがコート上にもう一人いることは、このチームにとって本当に助けになる」とルバートへ期待を寄せている。

平均20.0得点を記録していたオラディポが抜けた後のオフェンスは、マルコム・ブログドンとドマンタス・サボニスが引っ張っているが、ここから順位を上げていくにはルバートの力が必要となる。ネッツではビッグ3に押し出される形で良い働きを見せても注目されなかったが、ペイサーズでは違う。治療にどれだけの期間を要するか分からなかったが、大方の予想より早くコートに戻って来ることは、ペイサーズにとってもルバートにとっても朗報だ。