ディフェンスが崩壊、ビール頼みになる悪癖が露見
ウィザーズがホームにグリズリーズを迎えた一戦。ラッセル・ウェストブルックの8本を筆頭に、グリズリーズの倍となる22ものターンオーバーを犯すなどミスが多く、勝負どころのシュートがことごとく決まらずに111-125で敗れた。
ウィザーズはジャ・モラントのピック&ロールを止められず、ディアンソニー・メルトンに前半だけで6本中5本の3ポイントシュートを許すなど、ディフェンスが機能しない。第1クォーターはオフェンスの破壊力で33得点を奪い食らいついたが、ターンオーバーが増え始めてリズムが悪くなった第2クォーターで23-36と失速した。
後半に入ってもモラントの巧みなピック&ロールからの展開を止められない。頼みの綱のブラッドリー・ビールは時にトリプルチームを受けるなど、徹底的にマークされた。その結果、シュート確率は上がらず、独りよがりなプレーが目立った。周りもビール任せになって積極性を欠き、悪い時のチームの姿が出てしまった。
ビハインドは20点の大台まで膨らんだが、最終クォーターのセカンドユニットの時間帯で踏ん張り、一時は10点差まで詰め寄った。だが、フリーの3ポイントシュートを決めきれず、逆に3ポイントシュートを浴び、ターンオーバーから失点するなど、ここぞの場面であと1本が出ず、逃げ切られた。
八村塁は25分のプレータイムで、1本の3ポイントシュートを含む7得点2リバウンド1アシスト1スティールを記録。試合開始3分にトランジションからイージーレイアップを決めて初得点を挙げたが、それ以降はリングに嫌われ続けた。最終クォーター残り3分半に11点差に縮める3ポイントシュートを沈めたが、その後10点差に迫るチャンスでフリースローを2本とも外してしまうなど、八村自身もパッとしない内容だった。
調子を上げていたウィザーズだったが、勝てる試合を落とした前節のセルティックスに続き、グリズリーズにも敗れ、2月13日以来の連敗となった。次節は西の強豪クリッパーズと対戦するが、プレーオフ戦線に残るためにも3連敗は避けたいところだ。