「大事なのは今のチームでベストの状態に仕上げること」
現地2月26日、リードチェンジ14回、同点10回に及ぶ熱戦となったヒートvsジャズの一戦は、ヒートが124-116でリーグ首位のジャズを下し、連勝を5に伸ばした。
第4クォーター序盤まで互角の展開となった試合が動いたのは、103-103の同点で迎えた残り8分からで、ヒートは11-4のランでリードを拡大。ジャズもあきらめずに追いすがり、残り40秒を切って2点差まで詰められたヒートだが、エースのジミー・バトラーがアグレッシブなドライブでバスケット・カウントを奪い勝利を引き寄せた。。
バトラーはこの試合で、シーズンハイの33得点に加えて10リバウンド8アシストを記録し、勝利の立役者となった。しかし、彼は「今はまだ、ウチが優れたチームとは言いたくない。まだまだ改善が必要だし、もっとレベルアップできる部分が多い。僕もだけど、チームメートにも満足してほしくない。まだまだ先は長い」と満足していない。
ヒートといえば、昨シーズンにオーランドの『バブル』で躍進し、プレーオフでも上位シードを破ってNBAファイナルに勝ち進んだという印象が強く残っている。だがバトラーは、「オーランドでの結果なんて、誰も気にしていない。もう過去のこと」と言う。
「今の僕たちはあの時とは違うチームで、それぞれ異なる役割を担っている。大事なのは、今のチームでベストの状態に仕上げること。そこに集中して取り組まないといけない。オーランドでの時間に戻れるわけではないし、あの時と今のチームを比較している暇なんてない。チームは、正しい方向に進めていると思う。試合に勝つと気分は良いさ。もし負けていたら、このインタビューも全く違ったものになってしまうからね」
一時は借金が増えたヒートも、5連勝により勝率5割復帰まであと1勝に迫っている。後半戦の巻き返しに向け、バトラーが中心のヒートは気を緩めず目の前の試合に集中して臨む。
