八村塁

ベンチ得点で71-35と圧倒

ウィザーズvsナゲッツの一戦。二コラ・ヨキッチを止められずいきなり2桁のリードを許したウィザーズだったが、9本の3ポイントシュートを沈めたダービス・ベルターンズを筆頭に、ベンチポイントで71-35と大きく上回り130-128で勝利を収めた。

八村塁は味方に合わせてペイントに侵入しゴールを狙うが、好ブロックに阻まれてしまう。それでも、開始5分過ぎにポンプフェイクで相手をかわし、得意のプルアップで初得点を記録した。再び味方に合わせてペイントでボールを受けると、今度はシュートファウルを誘発して、フリースローを成功させる。

八村は上々のスタートを切ったが、高さと幅を生かしたヨキッチのポストプレーを止められずチームは後手を踏んだ。ヨキッチはパワープレーだけでなく、3ポイントシュートにミドルシュートと6本すべてのフィールドゴールを成功。第1クォーターだけでヨキッチに15得点を奪われ、いきなり17点のビハインドを背負った。

だが、第2クォーターに入ると、セカンドユニットが奮起しウィザーズが反撃する。ベルターンズは次々と得意の3ポイントシュートを成功させていき、ラウル・ネトも強気なドライブで得点を量産。守備ではロビン・ロペスとアレックス・レンが身体を張り、ヨキッチに自由を与えなかった。

八村は残り6分でコートに戻った直後、速攻の先頭を走り豪快なダンクを成功させる。ブラッドリー・ビールも徐々に調子を上げ得点を重ねたウィザーズはベルターンズの3ポイントシュートで逆転。46-23のビッグクォーターを作り、試合をひっくり返した。

自慢の得点力を生かしたウィザーズがリードを保ったまま、終盤に突入したが、ジャマール・マレーのクラッチプレーを止められずに同点に追いつかれてしまう。残り9秒、ベルターンズが3本のフリースローをすべて沈め128-125と勝ち越したが、直後、八村がマークにつく目の前でマレーにディープ3ポイントシュートを決められてしまう。

延長戦に突入するかと思われたが、ラストポゼッションを託されたビールが残り0.1秒でシュートファウルを誘発。このフリースローを2本とも成功させて、熱戦に終止符を打った。

八村は後半にも速攻からダンクを決めるなどコンスタントに得点し、29分間の出場で14得点4リバウンド3アシストを記録した。ラッセル・ウェストブルックが12得点13リバウンド12アシスト(8ターンオーバー)のトリプル・ダブル、ビールが25得点10アシストのダブル・ダブルを達成。

主力も力を見せたが、この試合ではベンチメンバーの活躍が目立った。ベルターンズの35得点、9本の3ポイントシュート成功はともにキャリハイの数字で、ネトも5本すべてのフィールドゴールを成功させる14得点を挙げた。先発陣の出場時の得失点差を表す数字が0以下だったのに対し、ベンチメンバー5人がプラスだったことからも、セカンドユニットの貢献度の高さが分かる。

ウィザーズは今日の勝利で、2018年以来となる3連勝を達成。次はトレイルブレイザーズが相手となるが、チームとしてまとまりはじめているだけに是が非でも連勝を伸ばしたいところだ。