「ベストを尽くし、出場権をつかみたい」
昨日、バスケットボール男子日本代表のヘッドコーチを務めるフリオ・ラマスが、InstagramのFIBAアジアカップ公式アカウントによるInstagramライブに出演。来週にドーハで行われるアジアカップ予選に向けた抱負を語った。
アジアカップ予選は新型コロナウイルスの影響で大幅なスケジュール変更を強いられている。ワールドカップ予選と同様にホーム&アウェー形式となっていたが、各国とも予定通りにスケジュールを消化できていない。日本代表は昨年2月のWindow1で中国とのホームゲームが延期になり、アウェーでのチャイニーズ・タイペイ戦は無観客試合で行われて1勝を挙げている。その後の代表活動はすべて中止となり、昨年11月のWindow2は延期に。このタイミングで代表合宿だけは行おうとしたのだが、選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出て解散となった。
ドーハでの予選は、これまで消化できなかった試合を一気に行うために、6日間で5試合を戦う過密日程となる。しかも十分な準備期間がない中で、なおかつ感染防止対策で制限の多い中での開催で、ヘッドコーチには非常に難しい舵取りが求められる。
「Window1とは違うチームになるでしょう。新型コロナウィルスのパンデミックによって私たちの活動スケジュール、ロスターはネガティブな影響を受けています」と、ラマスも難しさを認めながらも「ただ、ベストを尽くし、アジアカップ本大会への出場権をつかみたい」と語る。
それでも自身が日本代表ヘッドコーチに就任してからのチームの成長をこう語る。「すべてのポジションでのサイズアップ、アスレティック能力を高め、自分たちのスタイルを作り出すことが目標で、就任からここまでで改善はできています。サイズアップを果たし、リーガルコンタクトの使い方を学び、プレッシャーを掛けられる中でのプレーも良くなっています。日本のバスケは徐々にではありますが良くなっています」
東京オリンピックが開催できるかどうか、また開催できたとしてもどのような形になるかはいまだ不透明だが、2023年のワールドカップも、3都市の共催の一角として沖縄県が選ばれており、主要な国際大会が日本で続くことになる。「世界の強豪との対戦は日本代表にとって成長の機会になります。2019年の中国でのワールドカップ、東京オリンピック、2023年のワールドカップは、日本バスケの発展にとって非常に重要なものになります。代表チームもBリーグも、私が来た2017年から毎年成長を続けています。私はこのことに非常に楽観的です」とラマスは言う。
新型コロナウイルスの影響はいまだ収まらず、リーグ戦が行われる中での代表招集は所属チームにとっては痛手であり、選手もコンディション調整はいつも以上に難しい。もちろんラマスも難しい選択を数多く強いられることになるだろう。それでも、日本バスケが大きくレベルアップするこの時期のチャンスを逃すわけにはいかない。今こそ『日本一丸』で戦う姿勢が求められる。
FIBAアジアカップ2021予選 カタール(ドーハ)大会スケジュール
2月18日(木)17:00 マレーシアvs日本
2月19日(金)18:45 日本vs中国
2月21日(日)17:00 日本vsチャイニーズタイペイ
2月22日(月)20:00 日本vsマレーシア
2月23日(火)20:00 中国vs日本