「自分にやれることと言えば、努力すること 」
今シーズンからロケッツでプレーしているデマーカス・カズンズが、復活を印象づけるパフォーマンスを披露した。
現地23日のマーベリックス戦で、カズンズは8本中4本の3ポイントシュートを含む28得点17リバウンド5アシストの大活躍で、チームも133-108で勝利した。
28得点は、ペリカンズに所属した2018年1月22日のブルズ戦(44得点23リバウンド10アシストのトリプル・ダブル)以降、最多得点となる。しかし、この時の試合から4日後の試合で左足アキレス腱断裂し、その後、彼はわずか1年半の間に左大腿四頭筋断裂、そして左膝前十字靭帯断裂という選手生命を脅かす大ケガに立て続けに見舞われた。
「もうダメかもしれない」という弱音を吐いた時期もあった。それでもカズンズはあきらめず、自らを奮い立たせてNBAのコートに戻ってきた。
インサイドでも当たり負けせず、リバウンドを奪ってリングにボールを押し込み、ロングレンジからもシュートを決め、アシストでも貢献できるプレーを取り戻したカズンズは「これまでの努力が実ったことを証明できた」とマブス戦後に語った。
「練習、時間、努力を重ねてきた甲斐があった。これまで、『無駄なことに時間を費やしているのではないだろうか?』とか、練習したくないと思う日もあった。夏には『もう終わりなのかな』と考えたことだってあった。そういう記憶が蘇ったよ。辛い時期がなかったと言ったら嘘になる。それでも、自分を信じて努力し続けてきた」
マブス戦の結果は完全復活に向けた第一歩でしかない。カズンズはそれを理解しているからこそ「最後まで走り抜かないといけない。シーズンは長いんだ」と言う。
「自分にとって大事なプロセスになる。これから先、良くない日も当然出てくる。それでも最後までやり抜かないといけない。落ち着いて、努力し続けないといけない。自分にやれることと言えば、努力することだから」