渡邊雄太はガベージタイムのみの出場に留まる
ラプターズvsマーベリックスの一戦。最終クォーター残り2分4秒、18点リードの場面でコートに送り出された渡邊雄太。わずかな時間の中でも存在感を見せようとドライブを試みるシーンも見られたが、2分間のプレータイムではインパクトを残すことができなかった。
前半は同点で終えたが、ルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスから連続でスティールを奪取し得点に繋げるなど、攻守が完全に噛み合ったラプターズが後半を69-46と圧倒し、最終スコア116-93で勝利した。
コンスタントに出場機会を得るようになった渡邊だが、前回のホーネッツ戦でも4分のプレータイムに終わっている。これはノーマン・パウエルやテレンス・デービス、スタンリー・ジョンソンといった渡邊よりも重宝されるセカンドユニット陣の好調に起因する。
この試合でもパウエルは17得点を挙げ、デービスも12分間の出場ながら6得点を記録。ジョンソンは持ち味のディフェンスで仕事をしながら3ポイントシュートを沈めるなど、それぞれが与えられた役割をしっかり遂行していた。特に鋭いドライブから得点を量産したパウエルはオフェンスが停滞した場面で個で打開する力を見せ、24得点を挙げた前回のホーネッツ戦に続いて勝利の立役者となった。
また、この試合で21得点10リバウンド3ブロックの活躍を見せたクリス・ブーシェイは先発こそアーロン・ベインズに譲っているものの、ベインズよりもプレータイムは長く大黒柱としての活躍を続けている。
パスカル・シアカムの不調など、得点力不足に陥っていたラプターズだが、オフェンスが好調なセカンドユニットの活躍により、ようやく攻守が噛み合い始めてきた。今シーズン最長の3連勝を達成しチームの調子が上向いていることは喜ばしいが、オフェンス面でインパクトに欠け、プレータイムが伸び悩んでいる渡邊にとっては正念場となるかもしれない。