ジェイソン・テイタム

出身が同じでオフも一緒に行動、仲の良さが今回は裏目に

セルティックスのジェイソン・テイタムは、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出て、しばらくチームを離れることになった。

セルティックスではすでにロバート・ウィリアムズ三世に陽性反応が出ており、トリスタン・トンプソンとグラント・ウィリアムズもNBAが定めた安全衛生プロトコルにより感染の疑いがあるとしてベンチ入りが認められておらず、これに加えてエースのテイタムが10日から14日間、現地10日のヒート戦から少なくとも5試合を欠場することになる。

この影響を受けたのが、現地8日にセルティックスと対戦したウィザーズだ。試合で対戦したこと自体は安全衛生プロトコルに引っ掛からなかったが、試合後にテイタムと会話をしたブラッドリー・ビールが隔離されることに。2人は5歳違いだが、同じセントルイスの出身で、オフには同じトレーナーの下でワークアウトをする仲だ。

対戦を終えた直後に『NBC SPORTS』のインタビューに応じたテイタムは、ビールについて「彼は僕の兄貴分なんだ。僕はNBAで彼と対戦することをずっと夢見ていた。一緒にプレーできる試合はすべて大事にしたい。彼と競い合うのはすごく好きなんだ」と語っている。ただ、この仲の良さが今回は災いした。

セルティックスに話を戻すと、テイタムと並ぶ中心選手のジェイレン・ブラウン、さらにはシェミ・オジェレイ、ジャボンテ・グリーンも安全衛生プロトコルによりベンチエントリーが認められない可能性がある。現地9日にはセブンティシクサーズが7人しか起用できない状況での試合を強いられたが、セルティックスもそれに近い状況になりそうだ。

昨シーズン後半戦を、『バブル』と名付けたオーランドの隔離エリアにチームを集めて実施したNBAだが、今回はホーム&アウェーでのリーグ戦を再開させた。だが、冬本番のこの時期に新型コロナウイルスは再び猛威を振るっており、各チームも大きな影響を受けている。