ライバルとの連戦が続く1月がターニングポイントに
2019-20シーズンにNBAファイナルまで駒を進めたヒートは、選手の入れ替えを最小限に留めて新シーズンを迎え、東カンファレンスの優勝候補と見られている。
ところがそのヒートは、開幕から5試合を終えて2勝3敗と負けが先行している。83-93で敗れた1月1日のマーベリックス戦後、スロースタートの原因について聞かれたバム・アデバヨは、オフの期間が短く、上手に気持ちを切り替えられていないと語った。
「まだリズムを取り戻せていない。それだけの期間をチームのみんなと過ごせていないからね。チーム一丸となってやれるように努力して、全員でもっと良いプレーを見せないといけない」
短いオフを経て開幕を迎え、まだ5試合を消化したのみ。そしてリーダーのジミー・バトラーが昨年末のクリスマスゲームで負傷したことを考えれば、そこまで心配する必要はないのかもしれない。ただ、オフが短かったのはプレーオフで勝ち進んだ全チームに共通して言えることであって、新選手を加えた王者レイカーズは順調にチームケミストリーを構築しつつある。
今シーズンは通常の82試合ではなく72試合でプレーオフ進出を争うため、チームの問題解決に使える時間も短い。ヒートは今後、東のライバルであるセルティックス、セブンティシクサーズ、ラプターズ、ネッツとの連戦が控えている。ここでチームのリズムを取り戻せなければ、レギュラーシーズンでの順位に影響を及ぼすことになりそうだ。
逆に言えば、ここでライバルを叩くことができればチームの雰囲気は劇的に良くなる。レギュラーシーズン序盤戦だが、ヒートにとってはシーズンのターニングポイントとなる重要な時期だ。