東山

最大12点ビハインドを背負うも逆転に成功

ウインターカップ5日目。男子準々決勝で東山が報徳学園が対決し、92-74で勝利し準決勝へと駒を進めた。

立ち上がりは拮抗した戦いが続くが、19-15とわずかに東山がリードして迎えた第1クォーターの残り2分20秒。大黒柱のムトンボ・ジャン・ピエールが3つ目のファウルを犯しベンチに下がることに。27-25と東山がリードを守って第2クォーターを迎えるが、報徳学園のコンゴロー・デイビッドを起点に得点を与え逆転される。

それでも、東山は高さでは勝てない分、高い位置でのピック&ロールから中川泰志や西部秀馬の3ポイントシュートで逃げる報徳学園を追いかける。また、ジャン・ピエールの代わりに入った矢倉啓輔もファウルを奪うなど奮闘し、第2クォーターの残り4分半で再び同点に追いつく。そして、ここから東山はゾーンディフェンスを仕掛け、デイビッドの得点を封じることに成功し、その後は互いに3ポイントシュートの打ち合いとなり拮抗した戦いが続く。

43-42で東山の1点リードで迎えた後半。東山はジャン・ピエールがコートに戻るが、オフェンスが噛み合わない。また、報徳学園の隙のないディフェンスに苦戦し、パスの精細さが欠け、良いリズムでシュートを打てない時間が続く。対する報徳学園は丸山賢人のスティールからの速攻や3ポイントシュート、ペインアタックなどで得点を重ね立ち上がりの5分間で12点のリードを奪う。

しかし、ここで東山は米須玲音が積極的にリングにアタックする。それまではディフェンスを引き寄せて味方へアシストする場面が多かったが、厳しくマークされてもシュートまでねじ込みバスケット・カウントを奪う。その後も、米須の連続得点やジャン・ピエールのセカンドチャンスで点差を2点まで縮めて最終クォーターへ。

東山

「自分がここでやらなきゃダメだ、ジャンピの分もと思った」

最終クォーターの開始10秒で米須のドライブが決まり64-64と同点にすると、その後はジャン・ピエールがゴール下で連続でバスケット・カウントをもぎ取り、72-69と点差を離す。ペイントアタックやパス回しでズレを作ることで自分たちのペースで攻められるようになった東山は西部の連続3ポイントシュートも決まり、残り5分で82-70とリードを広げた。その後も全員がバランス良く得点を重ねていき、92-74で報徳学園を下した。

この試合で東山はジャン・ピエールがファウルトラブルに陥りながらも、ゾーンディフェンスでインサイドを守り、オフェンスでもアウトサイドシュートを確率良く決めることで苦しい時間を耐え抜いた。また、西部が17得点、中川が20得点、ジャン・ピエールが17得点、米須が19得点と報徳学園に的を絞らせないオフェンスを遂行して勝利をモノにした。

ジャン・ピエールがいない苦しい時間に積極的なペイントアタックや3ポイントシュートでチームに勢いを与えた中川は「ジャンピがいなくなって、自分がここでやらなきゃダメだ、ジャンピの分もと思って、ちゃんと決めることができて良かったです」と振り返る。

また、チームの得点が停滞し思い雰囲気になった時に、周りを生かすのではなく自らリングにアタックした米須は、こう振り返る。「最初は周りに任せた部分もありましたが、大澤(徹也)先生から『楽しんでやれ、お前がやらなきゃダメだ』と声をかけてもらって、最後は自分でやらなきゃ、しっかりやろうと考えました。第4クォーターは自分で積極的に攻めることでチームに流れをつけることができたと思います」

東山は明日、準決勝で同じく京都県の洛南と対戦する。ウインターカップ予選では72-82で敗れているだけに、米須は「ウインターカップ予選で洛南に負けてから、一からやり直してここまで仕上げてきたので、しっかり明日勝って決勝の舞台に立ちたいです」と意気込みを語った。