「メインコートに行くことが自分たちの目標です」
ウインターカップ2日目。4年連続8回目の出場を果たす安城学園が2回戦で正智深谷と対戦し、78-50で勝利した。
安城学園は試合序盤から走るバスケットを展開。ハーフコートでも速いパス回しでズレを作ると、開始2分間で3ポイントシュートを2本沈めて勢いに乗る。正智深谷がスイッチする際に生じたズレを見逃さずに突くことで得点を重ねていき、開始4分間で18-3と圧倒した。
それでも途中から正智深谷のゾーンディフェンスに苦戦し、ペイントエリアからの得点が停滞。この試合でゲームハイの22得点を挙げた3年生の近藤はづきは「ゾーン対策はしていましたが、途中から自分たちの集中力が切れて外からのシュートばかりになってしまったり、パスミスをしたりして、こっちが乱れてしまったところがありました」と振り返る。
近藤が言うように、単調なオフェンスが続く時間帯があったが、ディフェンスは全員が足を動かし、コミュニケーションを取ることで隙の無い守りを遂行して、ディフェンスリバウンドからの速攻で得点へと繋げた。また、アウトサイドシュートが増えても、全員でリバウンドを取ることでセカンドチャンスをモノにした。近藤は言う。「オフェンスリバウンドを全員で取りに行くという決まりがあります。でも、今日はいつもよりオフェンスリバウンドが取れていなかった。もっと取っていかないと、ここから上に上がるためにはリバウンドで勝負が決まる時もあるので、もっと全員で取りにいかないといけません」
このようにチームに対して課題を語る近藤だが、22得点を記録した自身のプレーにも満足していない。「自分が行ってダメだった時に周りにさばくことが、今日の試合でも課題になりました。これからもっと強い相手との試合となると、自分がダメだった時に周りを生かすことが大事になるので、明日は周りを生かすプレーをやりたいです」
安城学園は昨年大会で2回戦を突破するも、3回戦で大阪薫英女学院に敗れている。安城学園の目標はメインコートでプレーすることで、そのためには明日の3回戦で聖カタリナ学園を破らなければいけない。「カタリナに勝って、その次ももう1試合ありますが、メインコートに行くことが自分たちの目標です。明日は油断できない相手なので、自分としても攻め気を持ちながら、ダメだった時に周りを生かすプレーをして、明日も勝って、その次も勝ってメインコートに行きたいです」