ステフィン・カリー

「シーズン中はできるだけチームのそばにいてほしい」と求める

ウォリアーズはネッツとNBA2020-21シーズンのオープニングゲームを戦う。リーグ最強の名を欲しいままにしてきた彼らにとって、昨シーズンの15勝50敗、リーグ最下位の勝率という結果は受け入れがたいものだ。主力選手の離脱が相次ぎ、ベストメンバーで戦えなかったからこそ、仕切り直しの新シーズンには王朝の『再建』ではなく『継続』をアピールしようとしている。

だが、開幕に向けた準備途中にクレイ・トンプソンがアキレス腱断裂の大ケガをして、新シーズンの全休が決まった。ウォリアーズにかかわる全員にとって大きな痛手だが、最も大きなダメージを受けているのは『スプラッシュ・ブラザーズ』の相棒であるステフィン・カリーだろう。

『San Francisco Chronicle』によれば、カリーはトンプソンに対し、「シーズン中はできるだけチームのそばにいてほしい。僕らには君が必要だ」と伝えているそうだ。

また『NBC SPORTS』の取材に対してカリーは、「彼は復帰のために一生懸命だった。今回のリハビリにも同じように取り組んでくれると思う。彼はまだ若いし、復帰したら素晴らしいシーズンを何年も過ごせるはずだ。僕たちはそう信じている」と語る。

もっとも、トンプソン不在でもシーズンは始まるし、2年連続で不甲斐ない姿を見せるわけにはいかない。カリーを中心にスピーディーで鮮やかなスタイルを復活させる必要がある。開幕戦では大きな注目を浴びるが、それはケビン・デュラントが相手だという意味合いも非常に強い。2シーズン前までウォリアーズでプレーし、最強チームの一角を担ったデュラントもまた、ケガからの復帰戦で自身の価値をあらためて示す意欲に満ちている。

カリーは「オープニングゲームだというだけでも興奮するのに、そこにKD(デュラント)がいるのはクールだね」と言い、すでに試合が始まるのが待ち切れない様子だ。『スプラッシュ・ブラザーズ』はいなくても、カリーはいる。問題は『強いウォリアーズ』がそこにいるかどうか。その答えは、間もなく分かる。