ミッチェル・ロビンソン

写真=Getty Images

大学での試合に出場なし、『異色』の経歴の持ち主

ニックス新人のミッチェル・ロビンソンが、ラスベガスで開催されているサマーリーグで新記録を打ち立てた。

ここまで5試合に出場しているミッチェルは、なんと、サマーリーグ史上最高となる1試合平均4.0ブロックを記録。13日のペリカンズ戦では14得点12リバウンド5ブロックの大暴れを見せ、102-83での快勝に貢献した。

このミッチェル、実は『異色』の経歴の持ち主でもある。高校卒業後、アメリカとカナダの高校を卒業した有望株が集まるオールスターイベント、マクドナルド・オール・アメリカンに選出されたミッチェルは、その後ウェスタン・ケンタッキー大学に進学。だが、同大バスケットボール部のルールを破ったとして無期限の出場停止処分を科されてしまう。この決定を受け、ロビンソンは同大を退学し、トレーナーを雇って翌年のNBAドラフトへの準備を進めることを決めた。

大学で1試合にも出場せず、海外リーグでプロ経験も積まずにドラフトにエントリーするという異例の手法を取ったにもかかわらず、ニックスは身長216cm、ウィングスパン223cmのミッチェルを全体36位で指名した。賭けに勝ったミッチェルは、サマーリーグで結果を残し、先週ニックスと複数年契約を結んだ。

まだ選手としては未完成ながら、これだけのスタッツを残していることに驚かされる。ひょっとすると、ミッチェルは今年最高の『掘り出し物』になるかもしれない。開幕ロスターに残れるかどうか、トレーニングキャンプ、プレシーズンでのプレーにも注目だ。