渡嘉敷はアメリカ2シーズン目の開幕に向けて別メニュー調整を続ける。
リオ五輪への出場を決めている女子日本代表は、4月9日から強化合宿をスタートさせている。メディアに練習が公開された12日、ハードな練習をこなすチームとは別メニューで調整していたのが渡嘉敷来夢だ。
アメリカWNBAリーグに参戦する渡嘉敷は、JX-ENEOSサンフラワーズの優勝に貢献した後、体を一度休め、ここからコンディションを整えていく段階。それでも2シーズン目のWNBAへ、そしてリオ五輪に向け、意欲十分で日々を過ごしていることが分かる。
渡嘉敷は別メニューについてこう説明する。
「去年より準備期間があるので、一度体を休めてからトレーニングを再開できています。去年はぶっ通しで、分からなかったところもありました。今年はしっかり準備する余裕があります。出発まで時間があるので、ここからどんどん上げていければ良いコンディションで入れると思います」
WNBAの開幕まで約1カ月。2年目のシーズンとあって余裕が感じられる。
「特に2シーズン目だからとか、オリンピックがあるからというよりも、自分を成長させることが日本代表チームのプラスにつながると思います。自分は常に上を目指しているので、そういう気持ちを常に持っています」
目標は「スタッツを上げること」。昨シーズンのスタッツは得点8.2、リバウンド3.3、ブロック0.9を記録。ルーキーとしては十分な数字だが、目指すのはその上だ。「1年目でベースができたので2年目はそれ以上を目指したい」との渡嘉敷の言葉からは、手応えを得ていることが感じられる。
代表チームでの立ち位置についても、自信がうかがえる。同じメニューを消化していないことで、チームに入っていけないのではないか、という質問に対しても、「ないですね」と言い切った。
「代表は初めてではないし、他の選手とも繋がりがあるので。去年同様、急に合流してチームメイトに迷惑をかけてしまうかもしれないけど、その分プレーでチームに恩返しできればなと」
WNBAの開幕は5月15日。そのシーズンの中断期間にリオ五輪が行われることになる。日本代表に再合流する時、渡嘉敷は今よりも一回り成長しているに違いない。