「試合を重ねるごとに良くなっていくと思うよ」
ウォリアーズのステフィン・カリーは、12月12日にチェイス・センターで行われたナゲッツとのプレシーズンゲームに先発出場し、21分8秒のプレーで10得点3アシスト2スティールを記録した。
3月5日のラプターズ戦以降、実戦から離れていたカリーは試合後の会見で「またNBAのコートに戻れてうれしい」と語った。昨シーズンはリーグ最下位に沈んだためオーランドの『バブル』に参加できなかったウォリアーズは、その他の下位7チームと同様に長いオフを過ごさなければいけなかった。
クレイ・トンプソンはアキレス腱断裂により今シーズンも全休するが、ウォリアーズはカリー、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニー、ケリー・ウーブレイJr.、ルーキーのジェームズ・ワイズマンを中心に、西カンファレンス上位を狙える力を秘めている。
新チームについてカリーは「今のチームはオプションが豊富なので、仮に上手く行かないことが出てきても対応できる。試合を重ねるごとに良くなっていくと思うよ」とコメント。エースの久々の実戦には、ヘッドコーチのスティーブ・カーも「この上なく満足している」と喜んだ。
久々の実戦に興奮したのか、カリーは試合前にチェイス・センターでのルーティンになる可能性があるトリックショットも披露。2019年までホームアリーナとして使用したオラクル・アリーナでは、『トンネルショット』と呼ばれる通路からのロングショットを決めるのが恒例だったが、この日は最前列のすぐ上に設けられたセクションから山なりのロングショットを成功させた。
会場に観客を入れられるようになってからは難しいため期間限定かもしれないが、進化した『トンネルショット』について、カリーはこうコメントした。「長く続けるつもりはないよ。思いついてやってみた。アドレナリンが出るし、ゲン担ぎ的なものになるかもしれない。でも難しいから、真似できると思わない方がいいよ」
ナゲッツとのプレシーズンゲームでは107-105でウォリアーズが勝利。プレシーズンとは言え、長らく実践から遠ざかっていたウォリアーズにとっては良いスタートとなったに違いない。