レブロンの移籍で宙に浮いた「来シーズンこそ」の思い
レブロン・ジェームズはキャリアで初めて戦いの舞台を東カンファレンスから西カンファレンスに移した。この8シーズン、東カンファレンスはレブロンのヒートとキャバリアーズが牛耳ってきたが、そのパワーバランスは崩れて来シーズンの戦いは熾烈なものとなるだろう。
しかし、レイカーズへの移籍を『勝ち逃げ』と見ている選手もいる。セルティックスで4年目を迎えるジェイレン・ブラウンだ。セルティックスは昨シーズン、東カンファレンスのファイナルでキャブズと激突。第7戦までもつれる激闘を繰り広げたものの、最後は地力の差で敗れた。
ゴードン・ヘイワードが昨シーズンの開幕戦で重傷を負って離脱し、レギュラーシーズン終盤にはカイリー・アービングも手術を受けてシーズン終了となったものの、セルティックスはアル・ホーフォードを柱に、ジェイソン・テイタムやブラウンといった若手が急成長を遂げ、キャブズを追い詰めるところまで行った。あと一歩及ばなかったが、ブラウンを始めセルティックスの面々には「来シーズンこそ」の思いが強かったのだろう。だからこそ、レブロンの『勝ち逃げ』に気持ちの整理がつかない。
ブラウンは『Boston Sports Journal』の取材に「レブロンには東にいてもらいたかった」と語っている。「彼を超えて上に行くつもりだった。だから腹が立ったよ。僕たちはチームとして彼を超えたかった」
現役最強選手を超えることを目標にする心意気は素晴らしい。レブロンは強豪揃いの西に行ってしまったが、次にブラウンがレブロンに挑む舞台はNBAファイナルということになる。名門同士によるファイナルを実現させ、その上でレブロンを超えられれば、これ以上ないほどの喜びになるに違いない。
Jaylen Brown paces the @celtics Game 2 home victory with 23 PTS, 7 REB! #CUsRise #NBAPlayoffs pic.twitter.com/B9P4W1lChY
— NBA (@NBA) 2018年5月16日