ポルジンギス「このチームが勝てばルカがMVPになる」
ルカ・ドンチッチは名実ともにマーベリックスのエースとなり、『NBAの顔』にもなりつつある。ブックメーカーによるレギュラーシーズンMVP予想ではヤニス・アデトクンボを抑えて1番人気に。平均28.8得点、9.4リバウンド、8.8アシストを記録し、史上2番目の若さでオールNBAファーストチームに選出されたのだから、正当な評価だと言える。先日、『SPORTSNET』に出演したレブロン・ジェームズは、他愛ない雑談レベルではあるが、マイケル・ジョーダンに続いて『レブロンブランド』を立ち上げる場合には「最初の契約選手はドンチッチがいいね」と彼に最大級のリップサービスを贈っている。
そのドンチッチはマブスの始動に合わせてチームに合流。2020-21シーズン最初の会見で「僕自身としては毎年成長を続けていくこと。チームはNBA優勝が目標だ」と語る。
オフの間も「あらゆる面で練習をしてきた。ベストな選手になるためにはすべてを練習しなければいけない」と、自身のさらなる成長にフォーカスしてきた。「特にシュートは重点的にやった。あらゆる位置から決められるよう、ひたすらシュートを打ってきた」と言う。
レギュラーシーズンの成績は43勝32敗、プレーオフはクリッパーズ相手に1回戦負け。ひとまずはレギュラーシーズンとプレーオフの両方で昨シーズンを上回ることが目標になる。「昨シーズンのプレーオフは勝てなかったから満足していない。僕にとっては初めてのプレーオフで、優勝候補のクリッパーズと戦えたことは良い経験になった。それを今シーズンに生かしたい」
好成績を残すためのポイントは、接戦の試合をどう締めくくるか。「僕だけじゃなくチーム全体で学ばなければいけない点だ。残り1分で7点リードしていたのに負けた試合もあった。僕らは若いチームだから仕方ない面もあるけど、ミスから学ぶことで新シーズンは大幅に改善できるものと期待しているよ」
同じく会見に応じたドンチッチの相棒、クリスタプス・ポルジンギスは、ドンチッチがMVPになるために何が必要かと問われ「チームの勝利だ」と即答した。「ルカには十分すぎるほどの実力がある。あとは僕たちが彼を助けて勝つこと。このチームが勝てば、ルカがMVPになるはずだ」
ドンチッチの成長はマーベリックスの躍進に直結する。自身の成長もチーム成績も貪欲に追い求めるドンチッチは、NBA挑戦3年目にしてMVPへと手が届くのだろうか。