エルフリッド・ペイトン

昨シーズンの先発を務めたペイトンが1歩リード?

長期低迷が続くニックスはトム・シボドーを新指揮官に迎え2020-21シーズンを戦うことになるが、ポイントガードを誰が務めることになるかは決定していない。『Yahoo Sports』によると、首脳陣はトレーニングキャンプとプレシーズンで選手を競わせてベストな選手を起用するという。

ニックスはポイントガードを補強するのではないかと報じられていたが現時点では大物選手は獲得できていない。補強候補として挙がっていたクリス・ポールはサンズへ、フレッド・バンブリートはラプターズに残留することになり、2人がニックスに来ることはなかった。ラッセル・ウェストブルックのトレードも財政的な理由から撤退を決めたという。

ポイントガードを補強できないとすれば、新シーズンのスターターは現在所属しているエルフリッド・ペイトン、オースティン・リバース、デニス・スミスJr.、フランク・ニリキナから選ばれることになりそうだ。現時点でスターターに最も近いのはペイトンだ。昨シーズンはケガのため45試合の出場にとどまったが平均10.0得点、4.7リバウンド、7.2アシストを記録した。NBAのキャリア6年間で平均11.0得点、6.6アシストと安定した数字を残し、計算できる選手だが、3ポイントシュート精度に難がある(キャリア28.9%)ためシューターがいなければベンチスタートになる可能性はある。

昨シーズンロケッツでプレーしたリバースは本来はシューティングガードだが、経験も豊富でボールハンドリングも優れている。シューターとしてはペイトンよりも上だが、ニックスにはRJ・バレットやアレック・バークスなど能力の高いウイングがいるため、ガードでプレーすることになるだろう。

プロ入り4年目を迎えるニリキナは、昨シーズン57試合に出場しフィールドゴール成功率(39.3%)、アシスト(3.0)、スティール(0.9)でキャリアハイをマークした。安定感には欠けるが、ディフェンス能力が高く、シボドーのプレースタイルにフィットする。試合に出るためにはリーダーシップを発揮し、ピック&ロールで相手の脅威になる必要があるだろう。

上記の選手以外にもスミスJr.、ルーキーのイマニュエル・クイックリー、ジェイコブ・エバンス、ジャレッド・ハーパーがポイントガード争いに加わることになる。スター選手は不在だが、実力者は揃っているため、シボドーが来シーズンの開幕までに誰を先発ポイントガードに選ぶのか注目したい。