ヤニス・アデトクンボ

ヒートが見せた男気にアデトクンボは高評価?

ヒートはバム・アデバヨと5年1億6300万ドル(約170億円)のマックス契約に合意した。この契約によって、ヒートは2021年にフリーエージェントとなるバックスのヤニス・アデトクンボを迎え入れるためのキャップスペース確保が難しくなり、噂された来年オフのアデトクンボ獲得は断念したと考えるのが普通だ。

しかし『NBC Sports』は、これがアデトクンボ獲得を後押しすると報じた。『Miami Herald』も、アデトクンボ獲得のためにアデバヨとの契約を1年保留するのではなく、このタイミングで契約延長を決めたことをアデトクンボは好意的に受け止めるだろうとの関係者の証言を伝えた。

アデトクンボとアデバヨのエージェントは同じで、両者ともハードワークと連帯感を大事にしており、ヒートのカルチャーにフィットすると思われる。アデバヨに対して最大限の敬意を見せたヒートに対するアデトクンボの心象は少なからず良くなったと思われる。

しかし、それでアデトクンボの気持ちがヒートへと傾いたとしても、もう一つハードルが残る。アデトクンボが移籍するにしてもバックスとスーパーマックス契約を結んだ上でのサイン&トレードになるはずで、その場合は戦力や指名権をバックスに譲り渡すことになる。それだけのハードルを乗り越えてでもアデトクンボを取りに行く、よほど強い覚悟がない限りは可能性は生まれてこない。

しかし、アデトクンボがバックスとの契約延長にサインしない限り、可能性はゼロではない。バックスはアデトクンボを納得させるために補強を進めているが、ボグダン・ボグダノビッチの獲得は破談になってしまった。今の状況をどう見ているか、アデトクンボが次にどんなアクションを取るのかが注目される。