ケビン・デュラントがチーム最多の25得点をマーク
8月6日に行われたリオ五輪の男子バスケットボール、グループリーグ初戦。FIBAランキング14位の中国を相手に、アメリカ代表は前評判通りの力を発揮した。
フリースローを与えて先取点を与え、最初の4分間は6-4とスコアが動かず、中国相手に苦戦するかに見えたが、アメリカは次第にアクセルを踏み込み、カーメロ・アンソニーの3ポイントシュートやケビン・デュラントの個人技でリードを広げていく。結局、第1クォーターが終わってみれば30-10まで差が開いていた。
その後も個人能力の高さを存分に見せ付けて中国を圧倒。リバウンドからワンパス速攻でのダンクを決めれば、デュラントからのパスをデアンドレ・ジョーダンが豪快にアリウープで叩き込み、59-30とほぼダブルスコアで前半を締めくくった。
後半も流れは変わらず、チームUSAが質の高いプレーを随所に見せ、中国に付け入る隙を与えない。カイリー・アービングが5本中4本の3ポイントシュートを沈めれば、カズンズがゴール下を支配しオフェンスリバウンドから得点を重ねる。
中国は元NBA選手のイー・ジェンリェンが一人気を吐き25得点をマークするも、チームの力の差は明らか。最終的に119-62でアメリカ代表が快勝した。
アメリカ代表は全員出場、全員得点を記録し層の厚さもアピールした。フィールドゴール率51.4%と高い決定力を見せ、オフェンスリバウンド19本と高さでも相手を圧倒。ディフェンスでは相手のターンオーバーを24本も誘発し、FG確率を35.7%に封じ込んだ。そんな中でも目立ったのはデュラントで、チームトップの25得点を挙げるとともにチームを引っ張るリーダーシップも発揮した。
第2戦は8月8日にFIBAランキング22位のベネズエラと対戦する。金メダル獲得が至上命題のアメリカ代表にとって、グループリーグ通過はウォーミングアップに過ぎないのかもしれない。