男子日本代表

海外組とは「できるだけ繋がりを保つようにしている」

バスケットボール男子日本代表は昨日から強化合宿をスタートさせ、本日より本格的にチーム練習を開始した。指揮官のフリオ・ラマスがリモートでメディアの取材に対応した。

初日の練習を終えたラマスヘッドコーチは「今年の2月以降に試合もなく、合宿も組めずもどかしい状況だった。約8カ月離れているため、もう一度それぞれが繋がり、絆を強くしたい。チームとして成長していくためにも良い合宿にしたい」と語った。

今回のメンバーは2月に行われたチャイニーズ・タイペイ戦のメンバーが主となっている。以前から「すべての選手に扉は開かれている」と語っていたが、そのスタンスは現在も変わらないとラマスヘッドコーチは主張した。

「どの選手に対してもオープンです。Bリーグはもちろん、海外で活躍している選手や大学生も含めて、その時に一番調子やコンディションが良い選手を選んでいるつもりです。同じ選手だけを選んでいるという認識ではない。可能性を持った選手を呼んでいる」

帰化選手枠ではニック・ファジーカスが外れ、ライアン・ロシターとギャビン・エドワーズが選出された。「ファジーカスは一番知っている選手でギャビンが初めて、ライアンが2回目です。ライアンとギャビンを間近で見て、どういう選手かを知ることが大事だと思って選出しました」

今回は八村塁や渡邊雄太、馬場雄大など海外を拠点に活動している選手は招集外となった。それでも、「常に3名とも意識していて、メッセージやビデオ通話でコミュニケーションを取り、できるだけ繋がりを保つようにしている」と語った。また、馬場に関しては2月の招集を想定しており、今後、八村や渡邊には現地に足を運んで直接話をする予定のようだ。

「新型コロナウイルスがここまで影響するとは誰も思っていなかった」とラマスヘッドコーチが語ったように、これまでに予定していたすべてのスケジュールが崩れた。そのため、オリンピックを戦う12名のメンバーを決定する時期についても、現時点では分かっていないという。どんなスケジュールになったとしても柔軟に対処できる、強い日本代表を作り上げていく作業が始まった。