「言い訳をせずにやっていきたい」
アルバルク東京は千葉ジェッツとの水曜ナイトゲームを73-82で落とし、戦績を7勝3敗にしてバイウィークを迎えた。
A東京のエース、田中大貴はこれまでの10試合を振り返り「特別悪いわけでも、良いわけでもないのかなと思います」と語るが、「ただ、リーグでトップと言われる帰化選手を擁するチームに対して星を落としていしまっている現状があります」と自分たちの課題を挙げた。
田中が言うように、A東京がこれまでに敗れた相手は、川崎ブレイブサンダース、宇都宮ブレックス、そして千葉ジェッツとリーグ屈指の帰化選手を擁するチームだ。今シーズンはレギュレーションが変わり、帰化選手とは別に外国籍選手を3人までベンチに入れることができるようになったため、帰化選手や外国籍選手のアドバンテージをより生かせるようになった。
もともとA東京は帰化選手がいないチームだが、この試合ではケビン・ジョーンズが右ハムストリングス筋損傷のケガのため、そして新加入のデション・トーマスもコンディション調整のため欠場となり、外国籍選手はアレックス・カークとカイル・バローンのみで千葉に挑んだ。
対する千葉は時には『オン3』で自分たちのアドバンテージを生かし、高さとスピードあるバスケットを遂行して勝利をつかみ取った。メンバーが揃っていないことを言い訳にするのは簡単だ。ただ、田中は「そこは自分たちが乗り越えなければいけない部分です」と、チームが成長するための糧としてとらえている。
「帰化選手がいるチームに惨敗しているので、それを乗り越えるためにも自分たちがもっとステップアップしなければいけません。今日も最後は自分たちのミスで勝利を逃したので、そこの部分がまだ乗り越えられていないと思います」
「本音を言えば早く全員が揃って、どんどんチームケミストリーを高めていきたいという気持ちはありますけど、メンバーが揃っていようが、いなかろうが、そこは言い訳をせずにやっていきたいです」
「言い訳をせずにやっていきたい」という言葉の裏には、これまでの10試合で得た手応えがA東京の自信に繋がっているからだ。「ここまではしっかり戦えていると思うので、あとは結果を追い求めていきたいです。いつ全員が揃うのかは分からないですが、限られたメンバーでも自分たちは戦えているので、これからもしっかりと積み重ねていければ良いと思います」
この試合でも敗れはしたが前半と後半では全く違うバスケットを展開して、千葉をあと一歩のところまで追い詰めた。今までのA東京は『誰が出ても強度が落ちないチーム』と言われていたが、メンバーが揃わないこの状況だからこそ、あらためてチームとしての実力を証明する時だ。
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