レブロンや指揮官からの信頼も厚いカルーソ
NBA2019-20シーズンはレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスのスーパースターデュオを擁するレイカーズが優勝して幕を閉じた。
レブロン&デイビスだけでなく、ラジョン・ロンド、ドワイト・ハワード、アレックス・カルーソなど、セカンドユニットの層の厚さもレイカーズの魅力だ。中でもカルーソはファイナル第6戦で、プレーオフで初となる先発メンバーに抜擢され、レイカーズの優勝に貢献した。
以前からレブロン・ジェームズなどがカルーソの努力と実力を認めているが、アシスタントコーチのマイク・ペンバーシーも「彼は本当にバスケットIQが高く、NBAの中でも知識やスキルが非常に高い選手だ。それにディフェンダーとしても優れている」 と『Lakers Daily』の取材で語り、こう続けた。
「オフシーズンやトレード期限前になると、どのチームもアレックス・カルーソを欲しがる。みんなが彼の実力を分かっているし、尊敬しているからね」
カルーソは2016年のNBAドラフトにエントリーするも指名されず、Gリーグからキャリアをスタートさせた苦労人だ。2017年にレイカーズと2ウェイ契約を結び、2019年に実力を認められて本契約を勝ち取った。 今シーズンは64試合に出場し、平均5.5得点、1.9リバウンド、1.9アシスト、1.1スティールを記録。とりわけ秀でたスタッツではないが、ディフェンスやオフボールの動き、味方を生かすプレーでチームファーストを体現している。
カルーソはレイカーズの伝説に残るような選手ではないかもしれない。それでも彼のチームへの貢献や努力は仲間やファンからも認められ、今やレイカーズに欠かせない選手となっている。