ターンオーバーから23失点
横浜ビー・コルセアーズがホームに千葉ジェッツを迎えた今シーズン最初の水曜ナイトゲーム。合流が遅れていた新外国籍選手のパトリック・アウダが初出場を果たしたが、千葉の強固なディフェンスを崩せずに得点が伸び悩み、57-79で敗れた。
立ち上がりはエドワード・モリスがオフェンスリバウンドにスティール、さらに3ポイントシュートも沈める活躍ぶりで、横浜が開始4分で11-6とリードしたが、ここから千葉のディフェンスが猛威を振るう。千葉はボールマンへのプレッシャーを強めつつ、インサイドへのダブルチーム、スムーズなローテーションと隙のないディフェンスで横浜の得点をピタリと止めた。さらにディフェンスに定評のある藤永佳昭がボール運びすら簡単にさせずに2本のスティールを誘発。オフェンスリバウンドからの得点やワンマン速攻など得点を積み重ね、16-0のランで一気に逆転した。
第2クォーターに入り、横浜はディフェンスを立て直すとともにパスの周りが良くなり、一度ポストに預けてディフェンスを収縮させることでローテーションを遅らせ、森川正明と森井健太が3ポイントシュートを成功させる。さらにアキ・チェンバースが連続で速攻に持ち込み、残り4分で2点差まで詰め寄った。
それでも、千葉は動じない。ゲームハイの24得点を挙げたセバスチャン・サイズとギャビン・エドワーズがオフェンスリバウンドからの得点を挙げ、速攻も出始めたことで点差を広げていった。
千葉は3ポイントシュートが19本中わずか2本の成功(10.5%)に留まったが、ゲームハイの24得点を挙げたサイズやジョシュ・ダンカンらインサイド陣がペイントエリアで得点を重ね、3ポイントシュート成功率の悪さを補った。また、スティール数でも13-5と大きく上回り、ターンオーバーからの得点で23-5と圧倒。盤石な試合運びを見せた千葉が後半も42-32と2桁差をつけ、完勝した。
横浜では新戦力のアウダがノーマークの3ポイントシュートがエアボールになるなど、ようやくデビューできたのは良いがまだまだコンディションは整っていない様子。ただ、ピック&ロールからの合わせでスムーズにレイアップを沈めており、ケミストリーの構築はそこまで時間がかからないかもしれない。ようやくメンバーが揃った横浜は、ここからが本当のスタートとなる。