ナース「ペイサーズは良いコーチを手に入れたね」
ペイサーズは20日、ネイト・ビョーグレンの新ヘッドコーチ就任を発表した。チームの方針で契約の詳しい内容は明らかにされていない。
ビョーグレンは過去2シーズン、ラプターズでアシスタントコーチを務め、2018-19シーズンにはフランチャイズ初となるNBA優勝を経験した。2015年から17年まではサンズで選手育成コーディネーターとアシスタントコーチを務め、2017-18シーズンからはラプターズでスカウトを担当していた。
NBAでアシスタントコーチに就任する前はGリーグで4年間ヘッドコーチを経験し、126勝76敗の成績を残した。2007年から11年までは現ラプターズヘッドコーチのニック・ナースの下でアシスタントコーチとしてGリーグ、アイオワ・エナジーの2010-11シーズン優勝に貢献した。
ビョーグレンは新ヘッドコーチ就任にあたりコメントを発表した。「インディアナ・ペイサーズのヘッドコーチを務めることになり光栄です。この仕事のためにキャリアを通じて準備してきました。この機会を与えてくれたケビン、チャド(ブキャナンGM)、ケリー(クラウスコフ、アシスタントGM)、ラリー・バー(アドバイザー)、ドニー・ウォルシュ(球団運営コンサルタント)、ハーブとスティーブ・サイモン(オーナー)に感謝します。また、14年前に初めてプロのコーチングの仕事を与えてくれたニック・ナースにも感謝したい。この素晴らしいチームと協力してNBAチャンピオンという目標を達成することを楽しみにしています」
長年ビョーグレンと仕事をしてきたニック・ナースは先日出演したESPNの『Jump』の中で2人の関係について言及した。「Dリーグ(現在のGリーグ)でもそうだったけど、ネイトはDリーグで僕のアシスタントをしていて、それで彼はサンタクルーズ・ウォリアーズのコーチになって、その後にファイナルで会ったんだ。彼は素晴らしい人間であり、素晴らしいコーチだ。我々は長年一緒にバスケットボールに携わってきたから、彼はヘッドコーチにふさわしい。ペイサーズは良いコーチを手に入れたね」
新ヘッドコーチが決まったペイサーズだが今年のオフシーズンはまだまだ動きがありそうだ。ビクター・オラディポが退団を希望していると報じられ、複数の球団が興味を示していることからトレードの可能性を探るかもしれない。ドマンタス・サボニスとの共存が難しいマイルズ・ターナーにも移籍の噂がある。ロスターの大幅な変更も予想される中、新たに就任したビョーグレンがどんな舵取りをするのか注目される。