大混戦の新人王レースを制したのは、オールラウンドな活躍を見せたベン・シモンズ

2018/06/27
NBA&海外
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写真=Getty Images

ケガを乗り越えて活躍「子供の頃の夢を叶えられた」

昨日開催されたNBAアワードでは、ジェームズ・ハーデンがレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスを押しのけMVPを初受賞した。そして、MVPと同様に混戦を極めた新人王レースはベン・シモンズが制した。

今シーズンのシモンズはチーム最多の81試合に先発出場し、平均15.8得点、8.1リバウンド、8.2アシスト、1.7スティールを記録した。208cmと長身ながら、卓越したパスセンスとボールハンドリングを持ち、新たなポイントガード像を確立した。その活躍に牽引されたシクサーズは昨シーズンから24勝を上乗せし、2011-12シーズン以来のプレーオフ進出に大きく貢献した。

シモンズは2016年にドラフト全体1位で指名を受けるも、右足の骨折によりシーズンを全休し、デビューまで1年を要した。そうした背景もあり、ケガなくシーズンをフルに戦えたことを一番の瞬間に挙げた。「一番良かったことはシーズンを終えることができたこと。だからコートに立って子供の頃の夢を叶えられたのは、本当に素晴らしかった」

もっとも、新人王レースは混戦を極めた。昨年のドラフトは稀にみる豊作であり、ドノバン・ミッチェル、ジェイソン・テイタムと、例年であれば圧倒的な票を得て新人王になるであろうタレントを輩出した。そんなライバルを上回り新人王となったシモンズは、「テイタムやドノバンは素晴らしいプレーをした。彼らのようなレベルの高い選手と競い合えるのは楽しみだ」とライバルを称えた上で、「僕が昨シーズンにプレーできていれば、彼らのどちらかが新人王になっていただろうね」とコメントしている。

シモンズはヒートとのプレーオフ1回戦の第3戦で17得点13リバウンド10アシストを記録。マジック・ジョンソン以来初となる、プレーオフでトリプル・ダブルを達成したルーキーとなっている。ただ、それを除けばプレーオフでは相手の厳しいプレッシャーに苦戦した印象で、来シーズンに向けてまだまだ向上の余地は残している。レジェンドと肩を並べ、新人王の称号を勝ちとったシモンズは、今後どのような成長曲線を描くのだろうか。