コリン・セクストン

写真=Getty Images

ルーキーのリクエストにレブロンはどう応えるか

今月末までに来シーズンのプレーヤーオプションを破棄し、フリーエージェントになることが濃厚なレブロン・ジェームズだが、まだキャバリアーズから出ていくと決まったわけではない。フリーエージェントになれば、レイカーズ、セブンティシクサーズら複数のチームが獲得に強い関心を示すのは間違いないが、キャブズと再契約を結ぶという選択肢もある。

そのキャブズは、6月21日にバークレイズ・センターで開催されたドラフト全体8位で、アラバマ大学出身のポイントガード、コリン・セクストンを指名。セクストンは187cmながら身体能力に優れた選手で、突破力と得点力に秀でていると評価されている。

大学のイメージカラーであるクリムゾンレッドのジャケットを着たセクストンは、ドラフト指名後のインタビューで、大先輩のレブロンにキャブズに残るよう訴えかけた。「レブロン、僕と一緒にやろう。昨シーズンは助けが必要だったと思う。一緒にファイナルに行こう」

プレースタイルと同様に物怖じしない性格なのだろう。並のルーキーであれば、世界中に中継されているドラフトの会場で、現役最強選手に気安くメッセージを送ることはできない。ドラフト後の会見で、レブロンと一緒にプレーする可能性について聞かれたセクストンは「彼は史上最高の選手の一人。もし彼と一緒にプレーできて学べれば、僕は成長できる」と語った。

10代という多感な時期を送る息子2人を抱えるレブロンは、2018年のファイナル敗退後、家族を優先して次の契約先を決めると話した。間もなく出るであろう結論がキャブズ残留なら、おそらくセクストンは『レブロン塾』への入門を許され、猛特訓の毎日を味わうことになる。頼もしい後輩からのラブコールが心に響いたかどうか。レブロンの答えを待ちたい。